
19日昼休み、高萩高校で、校舎2階のベランダから3年生の男子生徒2人が、コンクリート製の手すりごと地面に転落し、1人が足の骨を折る大けがをし、もう1人も頭を打って病院で治療を受けています。
2人はほかの友人とともにベランダにいてそれぞれコンクリート製の手すりによりかかっていたところ、突然、手すりの一部が壊れて転落しました。
この校舎は昭和49年に建設され、既に築36年が経過しています。昨年10月に3年に一度の定期点検が行われましたが、異常は報告されていませんでした。ベランダは校舎南側の各階にあり、崩れたのは2階西端の3年1組の教室外側のベランダの手すりです。

この事故を受けて、茨城県は県内の県立高校と特別支援学校124校に対して校舎のベランダなどを緊急点検するよう指示しました。点検対象は校舎や体育館の落下の恐れがあるベランダや手すりすべてで、ひび割れがないか目で見て確認するとともにハンマーでたたいたり手で押したりしてぐらつきがないか確認するよう求めています。県は点検の結果を今月22日までに報告を求めるとともに、ベランダや手すり以外の校舎の安全点検についても今後、実施することにしています。
茨城県議会公明党では、この日の現地調査の結果をもとに明日の開催される文教治安委員会で、事故の原因や再発防止策などについて、鈴木教育長に質疑を行う予定です。