参考写真 茨城港日立港区(日立港)で、日産栃木工場の高級車を北米向きに輸出することが決まり、5月24日、その第一船の入港式が開催されました。
 式典は第一船「サファイア・エース」(45,796t)が入港した日立港の第5埠頭で開かれ、茨城県や日立市、日産自動車の担当者など合わせて150人が参加しました。井手よしひろ県議も出席しました。
 日立港から輸出されるのは栃木県上三川町の日産自動車の栃木工場で生産された北米向けの乗用車。インフィニティ、スカイラインGTR、フェアレディZなどの高級車を中心に、年間6万台の利用を計画しています。これまで横浜の日産追浜専用埠頭から輸出されていました。
参考写真 北関東自動車道の茨城〜栃木間が全面開通に伴い栃木工場から日立港までは1時間程度になり、横浜港に比べ1時間45分程度短縮でき、年間で1000トン分のCO2を削減出来るとされています。栃木工場から横浜までの陸送は1日1往復しかできませんが、日立港ならば最低2往復、場合によっては3往復が可能になります。
 第1船入港式典で日産自動車栃木工場の高岡洋海工場長は、「北関東経済圏の活性化や地球環境への配慮へと踏み出す大きな一歩になると思っています。地域にとっても、地球環境にとっても、そして日産自動車にとっても、日立港からの積み出しがウィン・ウィン・ウィンの関係になることを期待します」と挨拶しました。
 また地元の樫村千秋日立市長は、「日立港の発展は周辺地域の経済の活性化につながるので、日立市にとってよろこばしい」と歓迎の言葉を述べました。
 この日入港したサファイア・エース号は、パナマ船籍。商船三井が所有し、日産専用船(株)が長期リースしています。九州の苅田港で2,246台の車両を積載し、日立港で1,220台を積み込みます。北米のジャクソンビル港、ニューポート港、ニューワーク港などに積み下ろします。最大積載台数は4,055台です。