参考写真 5月29日、東京ガスの新LNG(液化天然ガス)基地の説明会が日立市みなと町の久慈コミュニティセンターで開催されました。今日から3回にわたって、地域ごとに住民説明会が行われます。第1回目の久慈地区の説明会には、約50名の住民が参加して熱心に説明を聞いていました。
 東京ガスは、約1000億円を投じて2015年度の稼働を目指してLNG基地の建設を進めています。
 東京ガスのLNGの輸入基地と製造基地は、袖ケ浦基地(千葉県袖ケ浦市)、根岸基地(横浜市磯子区)、扇島基地(同鶴見区)に続く4カ所目になります。総投資額1000億円の内訳は、LNG基地が約700億円、日立港区〜真岡(栃木県真岡市)間に建設するパイプラインに約300億円を投資する見通しです。
参考写真 説明会では、LNGガスの特徴について、1.環境に優しい(CO2の排出量が石油の3/4)、2.安全性が高い、3.豊富で安定供給が可能の3点を上げ、新たな時代の燃料であると強調されました。
 新エネルギー基地は、地上方式のLNGタンク(容量20万キロリットル)を、茨城県が所有する日立港区の第5埠頭に建設します。ガスの燃焼カロリーをコントロールするために、LPG(液化石油ガス:プロパンガス)タンクも併設します。
 また、日立港区〜栃木県真岡市間にパイプラインを敷設し、既存ネットワークとの接続で供給安定性を向上させることにしています。
 説明後の質疑応答では、工事開始の時期やパイプラインの敷設予定地の質問、気化熱利用施設の設置要望などが、参加者より出されました。