参考写真 地球温暖化やヒートアイランド現象の影響か、短時間に猛烈な降水が記録される事例が発生しています。“ゲリラ豪雨”と称されるこうした現象で、道路のアンダーパス部分で自動車が水没することもあります。
 日立市内では、JR常陸多賀駅南側の県道日立笠間線のアンダーパスは、多いときには年に複数回、水没事故が発生しています。
 今年6月4日、午後3:30から約30分間にわたり29mmの激しい降雨が記録されました。これは時間雨量に換算すると58mmという降雨量になります。その結果、トラック1台と乗用車1台が、水没してしまいました。いずれの車両も、道路情報板(電光表示板)の「冠水道路通行止め」表示をを無視して進入したことが原因でした。
 井手よしひろ県議は、このアンダーパスの冠水被害対策を所管する高萩工事事務所に強く求めています。7月15日、冠水被害に対する対応状況を聴き取り調査しました。
●県道日立笠間線・JR常磐線アンダーパスの現況
  • 平成20年夏の水没事故(このブログに開催されている写真:井手県議撮影)をキッカケとして、アンダーパスの前後に5基の道路情報板を設置済み
  • 排水ポンプを平成17年に改良(処理能力:最大時間降雨20mm対応)
  • 道路に並行して流れる準用河川大川の護岸改修が完成し、大川から県道への溢水を防止

●今回の対応策(改善策)
  • 冠水時の水位が5cm(通行注意)及び12cm(通行止)に達した場合、センサーに反応して電話及びメールを関係者(県工事事務所、道路補修業者、消防署)に自動送信されるシステムの構築
  • 冠水場所に「冠水時通行止」の看板と赤色回転灯(パトライト)を3箇所設置
  • 日立市管理の雨水排水路の清掃管理

●井手よしひろ県議の改善要望
  • このアンダーパスには、受水槽と排水ポンプが配備されています。しかし、アンダーパスの両脇は住宅地であり、ポンプの増強や受水槽の拡充が場所が狭隘で非常に困難です。引き続き、予算確保に努め時間降雨50mm程度の降雨に対応できるよう継続的に要望
  • 冠水水位センサーに、信号機も連動させることを県警に要望
日立市内の冠水危険道路

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