参考写真 県立病院改革の主要テーマと県が進めてきた県立中央病院の救急センターが、2月1日に完成し稼働します。
 1月29日午後、井手よしひろ県議ら公明党議員団は、県立中央病院を訪問し、土井幹雄副院長らから救急センターの説明を聴取しました。
 現在中央病院では、平日日中は救急科医師が、休日及び夜間は内科系、外科系各1名の当直医が担当して、救急患者を受け入れしています。水戸医療圏の救急搬送件数は年間約1万5,000件。このうち3,500〜4,000件を県立中央病院で受け入れています。救急部門の診察室は心肺停止患者に対応できる部屋が2つ、狭いスペースに机を置くことでさらに2つと、簡易な診察室をやっと確保しているのが現状です。
参考写真 こうした状況を改善し、県の中核病院としての機能を充実させるために、中央病院では2月1日、新しい救急センターをオープンさせます。救命設備を完備した診察室を4室、ICUやCCU、処置室、点滴室、CTなどの検査室も併設します。ドクターヘリや防災ヘリが離発着できるヘリポートも完備しました。
 また、2階部分には、循環器外科も新設されます。
 土井副院長は 「現在の救急科の劣悪な状況を改善し、設備の整った環境で患者さんを迎えられるようになります。放射線検査部門や病室を隣接させることで、治療効果を高め効率性も追求していきます。県のドクターヘリとの連携も強化していきたい。人材確保が、今後の最大の課題。院内での人材育成にも取り組み、救急部門をさらに充実させていきたい」と語りました。
 救急センターの概要は、2階一部3階建て延床面積2400平方メートル。救急専用病床が13床(うちICUが6床)。総事業費約17億8000万円。JCO臨界事故を契機に国から交付された「原子力安全等推進基金」を活用して整備されました。