110202keitai 2月2日、井手よしひろ県議ら公明党県議団は、北海道白老町の総合保健福祉センターを訪れ、「携帯電話による高齢者見守り・生活支援システム事業」について、現地調査を行いました。
 これには、井手県議とともに高崎進県議、八島功男県議が参加し、白老町生活福祉部・辻昌秀部長ら幹部職員より、事業の詳細について説明を受けました。
 この事業は、平成21年度の総務省の補正予算で認められた補助事業で、富士通の携帯電話「らくらくホン」を活用した高齢者向けの生活支援サービスです。
 70歳以上の独り暮らしの高齢者を中心に、らくらくホンを60台配布(貸与)して、緊急通報サービスを提供するというものです。
 らくらくホンに用意された「よやく(予約)」「そうだん(相談)」「きんきゅう(緊急)」の3つのボタンを、必要な時に押すことで、地域の支援ボランティアとの相談や、位置情報を付与して119番通報ができます。
 また、携帯電話の内蔵センサーから自動通知される歩数情報やGPSなどを位置情報を安否確認に活用するサービスも提供しています。(GPSによる位置確認は今年3月から)
 予約サービスでは、町内小売店からの買い物の宅配や福祉バスの予約などが行えます。相談サービスでは、あらかじめ選任された支援ボランティアとの相談ができます。緊急サービスではGPSの位置情報が付与された119番への通報ができます。また、らくらくフォンの背面にあるワンタッチブザーを操作すると、119番コールができ、ハンズフリーで窮状を伝えることができます。
110202syashin さらに、らくらくフォンの歩数計データを、毎日センターに送付することで、安否確認ができます。
 貸与されたらくらくフォンは、月額1600円の基本料を支払い、通常の携帯電話としても使えます。
 昨年8月より始まったこのサービスの利用者は、現在75人が利用しており、4月からは100台に増やす計画です。
 1月には、この緊急通報サービスにより3件の通報があり、大きな成果を挙げているとの報告がありました。
 なお、このシステム構築にかかった費用は、導入時経費は全て総務省の地域ICT利活用推進交付金でまかなわれました。次年度以降のランニングコストは白老町の予算から支出されます。
導入時経費:6950万円
機器類1100万円電話交換機、サーバー類
携帯端末340万円らくらくフォン端末70台他
設置費用210万円 
プログラム開発費用5230万円 
事務経費70万円検討会費用、視察費用など

ランニングコスト:287万円
人件費180万円高齢者生活支援員
謝礼金12万円生活支援宅配謝礼
通信費45万円システム電話料、事務用通信費
保守点検500万円年1回の訪問保守

参考:「携帯電話による高齢者見守り・生活支援システム事業」