参考写真 東日本大震災の被災地へのボランティアが話題になっています。水戸市の石塚観光(石塚サントラベル)と茨城県社会福祉協議会が共催するボランティア・バスパックは、テレビや新聞などを大きく報道され、茨城県内だけではなく全国各地から多くのボランティアが、東松島や石巻に赴いています。
 井手よしひろ県議ら公明党の地方議員も、全くプライベートな立場でこのボラバスを支援し、積極的に参加しています。 22日現在で、井手県議ら25名の県議、市町村議員が日帰りのバスボラに参加しました。22日付け地元茨城新聞には、土浦選出の八島功男県議の寄稿文が掲載されました。以下、ご本人の許可を得て転載いたします。
参考:石塚観光の災害ボランティアバス
寄 稿:八島功男(県議会議員)
現場に立つことが大事、ボランティアバスに参加
参考写真 災害ボランティアバスは、一路宮城県東松島市へ向かいました。
 石塚観光と県社会福祉協議会が共催する「週末ボラパス」は、午前5時、那珂市役所前を出発。東北道から仙台南部道路、三陸道へ。仙台南部道路は、壊滅的な被害を受けた若林区の被害を海側と山側で大きく分けました。大木が横たわります。「根こそぎ」とは、まさに大木の根っこごと引き抜き去ることだと思い知らされます。この地にあったはずの全てが消失しています。
 午前10時から作業開始。道路側溝の「泥出し」です。コンクリート蓋を開け、スコップですくい上げる。土のう袋に入れ、道端に集積する。この単純作業の繰り返しで、人海戦術以外ありません。
 震災の地に立つ。息をする。津波の高さの痕跡を見る。どこまでも入り込んだ汚濁の波を取り除くのは、人の手以外にないことを実感します。側溝100メートルの泥出しが、80人で2時間かかりました。
 午後は、個人宅床下の泥出しです。ご主人は、フローリングの床板をのこぎりで切り落として待っていました。悲しみからか寡黙でした。泥は粘り、長靴にまとわりつきます。スコップと手で泥をすくい取る牾米″です。
 「これからもここに住んでいく」。こう話すご主人と奥さん。私たちは「ここはいい所ですね。大丈夫です。一緒に頑張りましょう」と静かにお話ししました。
 東日本大震災から2カ月が経過しました。被災地の支援活動も変化しているようです。被災地に配慮したボランティア活動をするためには、ボランティア団体への登録がいいでしょう。善意の心が深く広がり、ボランティアカになることが大切です。
 心の傷を癒やすには時間が必要でしょう。ボランティア力は、時に応じた活動を展開しながら数年の時間をかける力です。
 五感で感じるためには、現場に立つことが大事です。五感から分かる共感の心こそが、次の行動を呼び起こします。同じ空気に共感の源泉があり、寄り添う心の発露があるのだと感じます。
 週末ボランティアバスは、息の長い諦めない力です。災害地とそれ以外の地域の人が大きく乖離してしまう懸念が出始めています。
 ぜひとも、多くの方に震災の現地に自らの足で立ってほしいと念願します。午後9時、「ボラパス」は、静かに那珂市役所前に戻りました。
(2011年5月22日付け茨城新聞14面、写真は東松島市内のボランティアに参加した八島氏)