参考写真 6月14日、井手よしひろ県議は、茨城県企業局の水戸浄水場(那珂市)を訪れ、現在建設中の1000kW規模のメガソーラー発電施設を現地視察しました。
 県企業局は、東日本大震災の復興・復旧事業の一環として水戸浄水場に太陽光発電装置を整備しています。
 浄水場で使用する電力は、東京電力から常用回線と予備回線の2回線で受電しています。従来、この2回線が両方とも断絶する可能性は低いとされてきました。そのために、電源喪失時の非常用自家発電装置の設備はされていませんでした。結果、東日本大震災では、大規模な停電のため浄水場も停電し、機能停止が最長43時間にも及びました。
 停電時の電力確保の方法は、ガスタービン発電機などの非常用発電機の導入や太陽光・風力などの再生可能エネルギーの活用などが検討されました。
 さらに、東電福島第1発電所の原発事故に関連して、この夏の電力消費量を15%節減する方針が、政府より示されたことを受けて、最大電力使用時の電力確保に貢献できるよう太陽光発電の活用を決断しました。
参考写真 現在建設中のメガソーラー発電は、太陽光発電設備の規模を当初計画の50kWから1000kWに増やすことにしました。
 総事業費4億9000万円(設備費4億7000万円、土地の整備費2000万円)で、水戸浄水場の中の未利用地1.4haに太陽光パネルを敷き詰める工事が行われています。パネル本体は京セラ製、工事施工は日立製作所が行っています。4月22日に着工し、7月15日の完成を目指しており、井手県議が視察した14日現在、太陽光パネルの6割程度の設置が完了していました。
 このメガソーラーシステムが稼働すると、水戸浄水場の必要電気量は十分に賄うことができ、夏期の節電にあっては、水道用水、工業用水とも電力を最大20%削減できる効果があります。
 水戸浄水場での取り組み成果を検証して、鹿島浄水場にも風力発電施設など再生可能電力の導入を検討しています。
 現地調査の後、県企業局幹部との意見交換で、井手県議は、「県企業局として、今後、業務の中にメガソーラー発電や風力発電など、自然エネルギーの活用事業を位置づけてはどうか」と提案しました。