参考写真 6月1日、厚生労働省の第34回厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会の会合が開かれ、介護を受けたり寝たきりになったりせず、制限なく健康な日常生活を送ることが可能な期間を示す『健康寿命』が、平成22年で男性が70.42歳、女性が73.62歳だったとする算出結果が示されました。次期健康づくり計画に、平均寿命の伸び幅を健康寿命の伸び幅が上回るとする目標などを盛り込む方針を提案されました。同時に、全国47都道府県別の健康年齢も公表されました。
 厚労省は平成22年の平均寿命を男性が79.64歳、女性が86.39歳と推計しており、健康寿命との差は男性で9.22年、女性で12.77年でした。この平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に様々な制限がある「不健康な期間」で、介護や医療に関わる期間となります。この差が大きくなれば、医療費や介護費の増大に直結するわけです。
 次期健康づくり計画案では、平均寿命の増加分を健康寿命が上回ることでこの差を縮小し、高齢者の生活の質の低下を防ぐとともに、社会保障負担の軽減を目指すことにしています。
 健康寿命を都道府県別でみると、男性で最も長いのは愛知の71.74歳。最短は青森の68.95歳でした。茨城県は、上から4番目で71.32歳、平均寿命(79.14歳)との差は7.82歳となっています。
 女性は静岡の75.32歳が最も長く、最短は滋賀の72.37歳でした。茨城県は第7位で74.62歳、平均寿命(85.84歳)との差は11.22歳となっています。
参考:第34回厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会資料
参考:厚生労働科学研究「健康寿命のページ」
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