参考写真 10月18日夕刻、井手よしひろ県議らは環境省に園田副大臣訪ね、高萩市への指定廃棄物最終処分場建設計画の白紙撤回を求める署名を提出しました。これには、石井啓一県本部代表(党政調会長、衆議院議員)、今川敏宏・菊地正芳両高萩市議会議員、高崎進・八島功男の2県議も参加しました。また、市民の代表として草間吉夫高萩市長も同席しました。
 10月2日から14日までの2週間、公明党高萩支部が行った高萩市への指定廃棄物最終処分場建設反対署名は、最終的に9263筆集まりました。これは、高萩市の人口30,226人の3割を超える署名です。
 申し入れの際の主なやりとりは以下の通りです。
石井啓一党政調会長(党茨城県本部代表)
参考写真 9月27日に指定廃棄物の最終処分場の候補地として高萩市の国有林野が選定されたと通知されました。これは突然の通告でありまして、市民としては受け入れがたいということで、公明党高萩支部として10月2日から14日まで、高萩市民を中心に2週間にわたって署名運動をさせていただいたところ、9263名の署名が集まりましたので、お届けいたしました。
 多くに市民の皆さまの(高萩市内への指定廃棄物最終処分場の建設に)反対と白紙撤回を求める意志ということで、お受け取り下さい。
 (今回の制定結果は通知は)地元とのコミュニケーションが絶対的に欠けていました。やり方が、少し乱暴すぎます。その時の大臣、副大臣が内閣改造で変わってしまっている。これでは、地元の不信が高まるばかりです。
今川敏宏市議
参考写真 今、高萩市は除染や風評被害で大変な思いをして頑張っているところです。その上で、指定廃棄物の最終処分場に選定されるという、高萩市民がどのような思いでいるかをお伝えしたい。
 今回の選定は市民のけなげな努力と思いを踏みにじる行為だと思います。白紙撤回して、新たに白紙の上から考え直していただきたい。
菊地正芳市議
 最終処分場は仮置き場ではない。一度作ってしまえば、永久的にそこになると言うことです。高萩市は被災地であるので、その中で、高萩市民は1年と半年、必死になって踏ん張って頑張ってきた。今回の政府の手法というのは、市民の真心、努力、苦労を踏みにじる行為です。署名の趣旨をご理解いただき、白紙撤回をしていただきたい。
草間吉夫高萩市長
 公明党高萩支部の署名は、2週間で9263名の署名が集まった。このことは市政始まって以来のことです。その位、今回の国の選定に対する(反対の意志を)伝達する思いが表れています。市内では、各種団体が署名を始めています。来たるべき時期が来ましたならば、改めて市民の署名を環境省にお持ちしたいと思っています。署名の趣旨をご理解いただき、(建設計画を)再考していただきたい。
井手よしひろ県議
参考写真 各県に1箇所の最終処分場という総論については、異論を唱えるものではありません。国がしっかり(最終処分場の)管理をしなくてはいけない。今回の高萩の問題は、一回は白紙にして戻していただけないと、次の議論が前に進めない。 逆に言うと、今後、様々な候補地を地元の皆さまと検討して行くにしても、高萩というものをリセットしなければ、議論は前に進まない。この状態では、他の候補地を検討することも出来ないし、県が高萩市を説得するというようなことは、地元の県議会議員としては、絶対、考えられない。
 (高萩市を選定したということを)白紙に戻していただくことが、今後の議論のスタートになると思います。
園田康博環境副大臣
 本来ならば、私の方から市長にご挨拶に行かなければならない。ただ単にご挨拶に伺うでは、逆に失礼だと思っています。
 たった2週間で9263名という(最終処分場建設に反対という)思いを伝えていただきました。この署名の重さをしっかりと受け止めさせていただいた上で、しかるべき時には私なりのお答えをもって、(高萩市に)伺わせていただきたいと思います。
 今後のあり方については、県ともご相談をさせていただきながら、進めさせていただきたいと思っています。
 地元の皆さまのご理解とご納得を得ながらやっていくのが本来のやり方だと思います。