参考写真 12月10日、古河市のとねミドリ館で開催された小選挙区茨城7区の中村喜四郎候補の個人演説会には、元衆議院議員森喜朗氏が応援に駆けつけました。森元総理は、持論である選挙制度改革に触れ、小選挙区制度を抜本的に見直して、中選挙区制度を導入することを訴えました。
 小選挙区制度の中で議員個人の資質を選ぶ選挙から、その議員が所属する政党を選ぶ選挙に、制度そのものが変質してきました。その時々の風にって、政党が集合離散を繰り返し、国会議員一人ひとりの政策や実績、人間性そのものが問われることが少なくなってしまいました。
 森元総理は、小泉チルドレンや、小沢ガールズと言われた国会議員に数千万円の歳費が支払われていることを皮肉を込めて批判しました。
 公明党は小渕政権時に 、全国に定数3の中選挙区300を作ることを提案しました。現在480人の衆議院議員定数を30人削減できることになります。
 中選挙区制度導入により、国会議員を選ぶ目線は、今一度議員個人の能力や実績に戻されることになるでしょう。
 衆議院の選挙制度改革と定数削減は、次期国会の大きな課題となります。この総選挙自体も一票の格差問題から、違憲訴訟が提起される事は間違いありません。
 小選挙区制度を抜本的に見直し、中選挙区制度を導入する選挙制度改革を、ぜひ実現すきだと主張します。
 今回、全国で唯一、茨城7区で無所属の中村候補を公明党が推薦した背景にも、この選挙制度改革の姿勢で一致を見たことが挙げられます。
 日本の政治が統治機構を含めて機能不全に陥った最大の要因は、政党政治が名ばかりとなり、政党のビジョンも政策も国民の前に提示できないという現実がある。
 その最大の理由は、民主主義の原点である国会議員の選挙のやり方が、民意を反映しない小選挙区比例代表制という選挙制度を導入したことにある。選挙の時だけ受けの良いパフォーマンスや無責任な言葉を羅列したり、政権与党も解散総選挙を実施することを恐れて、場当たり的な政策を並べている現実がある。
 私はこの3年半、無所属であるという立場を最大限に活かして、衆議院の選挙制度改革に向けて、超党派で議員連盟を組織し、175名の参加をいただき、議論を始めているところである。この選挙後、直ちに衆議院の選挙制度を現在の小選挙区比例代表制から中選挙区制に変えるように取り組みたい。1票違いの差だったとしても落選し、比例で復活当選するようなことがない中選挙区制に変えるように議論を深めていくことが、将来の国家ビジョンを明確にしていく為の原点であると思う。
(中村喜四郎候補の公開討論会における“政策提言書”より)