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  • 日本版NIH:先端医療の司令塔を創設
    日本は高度な研究開発・技術の蓄積がある半面、医薬品や医療機器は輸入に依存しており、再生医療の実用化も米国や韓国などにリードされています。
    そこで革新的な医療技術の実用化を加速するため、米国の国立衛生研究所をモデルに、先端医療技術の開発の司令塔となる「日本版NIH」創設を提言。安倍晋三首相も創設の意向を示しています。
    また、最先端の医療技術をいち早く患者に届けるためには、医薬品や医療機器を迅速に審査できる体制も必要です。大学や研究機関の成果についても、基礎研究から実用化までを橋渡しする体制づくりをさらに加速し、画期的な医薬品や医療機器を市場に送り出すことの重要性を指摘しています。
  • 介護ロボット:安価な機器の開発を促進
    急速な高齢化に伴い、介護や自立支援を望む声に応えるため、成長戦略ではロボット介護機器の普及を提案しています。
    特に、従来の高価な機器だけではなく、安価で身近に使いやすい機器の開発を進めるべきだと主張。最近ではアザラシ型の介護ロボットを導入する施設も増えつつあり、利用者への癒やし効果も注目されています。
    一方、健康長寿に役立つ治療法の開発や、予防・健康管理の徹底も重要です。iPS細胞(人工多能性幹細胞)を活用して認知症などの新たな治療法を開発することや、ワクチン開発などの予防医療の推進も提言。日本の優れた医療・介護システムを新興国に輸出し、国際貢献を図ることなども求めています。
介護用ロボットスーツ“HAL”
 昨年10月、平木だいさく党青年局長(参院選比例区予定候補)は、牛久市のつくばセントラル病院院を訪ね、サイバーダイン社のHAL介護用の導入事例を実地調査しました。HAL介護用は、筑波大学の山海嘉之教授によって2004年に設立されたベンチャー企業・サイバーダイン株式会社が開発した、ロボットスーツです。つくばセントラル病院では、リハビリテーション部門にロボットの活用を行うことで、患者さんの機能回復の促進を目指しています。
 ここでは、一行を代表して平木氏がHAL介護用を装着させていただき、その実力を実際に体験しました。平木氏は「驚くほど自然に動きをサポートしてくれるHALの能力にビックリしました。世界のスタンダードとなる安全基準づくりや介護の分野での医療保険、介護保険の適用など、政治や行政の課題がたくさんあると実感しています」と、感想を語りました。