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 7月1日、茨城県のドクターヘリは運航開始から丸3年を迎えました。全国でも人口10万人当たりの医師数が最低レベルである茨城県にとって、ドクターヘリは重篤な患者のいのちを救う最終手段ともいえます。
 全国でも珍しい、2つの病院の拠点病院の輪番制で運航している茨城県のドクターヘリ。平成25年3月までの実績で延べ1555件の運航実績があります。一日平均は1.5件ですが、出動回数は明らかに増加の傾向にあります。
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 茨城県のドクターヘリの課題としては、以下のようなものが上げられます。
  • ドクターヘリ運航の国庫補助金につきましては、厚労省の統合補助金のメニューの一つに入っていますが、国も財政状況が厳しいため、統合補助金がここ数年県からの申請に対して大きく内示割をしています。緊急性や重要度の低い事業をカットするなどしてドクターヘリ分を確保しています。
  • ヘリコプター運航会社からは、厚労省の補助基準(平成25年度1億8888万円)では赤字であるといわれています。基準単価の増額についての要望があります。
  • 災害時や高速道路上の事故等に迅速な対応をするため、高速道路(SA・PAを含む)上へのヘリの着陸可否の検討を行っていく必要があります。
  • 千葉県ヘリの共同利用について、現在の3消防本部以外への拡大を検討する必要があります。
    (千葉県側の基地病院である日本医科大千葉北総病院の方が、明らかに茨城県の基地病院近いと考えられる取手消防や常総広域消防本部)