井手よしひろ県議ら鵜獲場再建に尽力
伊師浜海岸の鵜獲場 1月12日、井手よしひろ県議は、日立市十王町の伊師浜海岸を訪れ、日本で唯一の鵜獲場を視察しました。
 国民宿舎鵜の岬の裏手の断崖絶壁の中ほどにあるこの鵜獲場では、長良川など全国12カ所で行われている鵜飼いで使われるウミウの大半が捕獲されています。
 現在、ウミウの捕獲に携わっているのは日立市観光協会に属する2人のウミウ捕獲技術保持者・根本好勝さん(62)と大高敦弘さん(62)です。
 2012年3月に70歳の定年で現役を退いた沼田弘幸さん(72)が、長年一人で担ってきた。絶対に絶やしてはいけない伝統の技法を継承させようと、当時サラリーマンだった二人に白羽の矢が立ったのが10十年前。大高さんと沼田さんは、「沼田さんの姿を見て覚えるほかない。何度も逃げられ、何度も手にかみつかれながら覚えた」と振り返っています(コメントは東京新聞の記事より引用)。
 伊師浜海岸で捕獲されるウミウは、北海道周辺で繁殖し、本州太平洋沿岸で越冬します。鵜獲場は、海面から約15メートルの断崖の中腹にあります。渡りに疲れたウミウが一休みするために断崖の途中の平らな部分で羽を休めます。ウミウを呼びこむために紐でつないだおとり鵜を平らな場所にとめておきます。ウミウが降りてきた、その一瞬を狙って、先端にU字形の針金を付けた「かぎ棒」を、ウミウの足に引っかけて即座に鳥屋に引き込むのが、伝統的なウミウの捕獲法です。ウミウが止まるまで、わら製のこもで覆った「鳥屋(とや)」と呼ばれる小屋の中で、大高さんと沼田さんは、じっと息を堪えて待ち続けます。
 ウミウが鵜獲場に寄りつかない日も多くあります。天気が良いと波が低く、ウミウはテトラポットや波打ち際の岩礁などで羽を休めます。わざわざ鵜獲場で休むウミウはいなくなってしまいます。まさに、気まぐれな自然とウミウとの勝負です。
 昨年10月〜12月の捕獲シーズンは計23羽の注文を受けました。
 渡りがないシーズン(今年は1月〜3月)は、鵜獲場が一般公開されています。二人は鵜獲場の観光案内係として仕事をこなしています。
崩落前の鵜獲場 この鵜獲場は、平成15年6月19日に、発達した低気圧による高波による浸食のため崩落してしまいました。その直後、沼田さんを訪ね、鵜獲場の再建を誓ったのは10年前でした。同年9月4日、福岡県杷木町で開催された「全国鵜飼サミット杷木大会」において、崩落状況を報告し、翌年2月10日には「ウミウ捕獲場再築及び捕獲技術保存協議会」が設立されました。ウミウを供給している11の自治体からの寄付と茨城県、日立市の支援によって鵜獲場の再建の方向性が明確になりました。
 その後、国の補助事業である「国土交通省まちづくり交付金事業」に採択され、一気に工事が進みました。平成16年10月19日、ウミウ捕獲場再築工事が竣エし、1年半ぶりにウミウの捕獲が再開されました。平成23年3月11日の東日本大震災にも耐え、現在に至っています。



ウミウ捕獲場の一般公開について(日立市観光協会のHPより)
 日立市は、全国11ヶ所の鵜飼地にウミウを供給する全国でも唯一のウミウ捕獲場です。
 捕獲場は期間限定で一般公開しており、期間中は断崖絶壁にあるウミウを捕獲する鳥屋(とや)の見学や、捕獲者から捕獲方法などの貴重な話を聞くことができます。
期間:
1月5日(日)〜3月31日(月)
午前9時30分〜午後2時  
※雨天・荒天時は公開を中止する場合がありますのでご了承ください。
場所:
茨城県日立市十王町伊師640(伊師浜国民休養地内)
問い合わせ:
日立市観光物産課0294−22−3111
・入場料は無料です。
・事前予約は不要ですが、人数が多い場合(20人以上)は事前にご連絡ください。