海の食品部部門は、上位3賞を日立市の料理人が独占
茨城県北・新名物料理コンテスト 1月24日、茨城県の北部6市町(大子、常陸大宮、常陸太田、日立、高萩、北茨城)の食材を使った新たな名物料理を決める『茨城県北“新名物”料理コンテスト』の決勝大会が開催されました。
山の料理部門で使用する食材(常陸太田市、常陸大宮市、大子町の食材)
奥久慈しゃも・奥久慈ゆば・奥久慈卵・しみこんにゃく・こんにゃく・常陸秋そば・鮎・鮭・奥久慈ネギ・納豆・サトイモ・イチゴ・柚子
海の料理部門で使用する食材(日立市、高萩市、北茨城市の食材)
アンコウ・シラス・ヒラメ・ヤリイカ・サヨリ・さくらだこ・メヒカリ・ヤナギガレイ・ボタンエビ・ベニズワイガニ・ユメカサゴ・姫鯛・本ジラウオ・ひじき・じねんじょ・納豆・茂宮ハクサイ
 最終審査は、北茨城市関南町の市漁業協同組合直営「市場食堂」で行われました。応募総数109件のうち書類選考を通過したレシピ計9件の試食が行われ、「海」「山」「お土産(加工品)」の3部門で優勝が決まりました。優勝した料理は県北地域の飲食店などで販売される予定です。
『茨城県北・新名物料理コンテスト』の最終結果
茨城県北・新名物料理コンテスト山の料理部門
優勝:牛スジのシチリア風煮込み(鈴木学・鈴木貴文)
準優勝:奥久慈のO・MO・TE・NA・SHI(小林康昭)
特別賞:奥久慈サンド(田仲昭一)
海の料理部門
優勝:たこちま棒(飛田利恵・飛田安司)
準優勝:お米DEあんこうサンド(川崎英範)
特別賞:イタリア風あんこう煮込み(水野広大)
お土産部門
優勝:「ひたちのなっとう」と小松菜のワッフル(宮澤孝子)
準優勝:納豆パイ(小野悟志)
特別賞:柚入りソバどら焼き(松本忠士)

 コンテストは大子、常陸大宮、常陸太田、日立、高萩、北茨城の6市町の地域活性化や地産地消の推進が目的。昨年、県北地域の食材を1品以上使用する条件でレシピを募集。書類審査の結果、部門ごとに各3件のレシピが決勝に進みました。
 決勝大会の審査は、料理研究家の服部幸應氏、東京ドームホテル総料理長・鎌田昭男氏、中川学園調理技術専門学校校長・中川純一氏、フードアナリスト・藤原浩氏などが特別審査員を務めました。また、首都圏から集まった一般審査委員46名が試食審査に加わりました。
茨城県北・新名物料理コンテスト 海の料理部門では日立市の料理人の活躍が目立ちました。優勝のたこちま棒・飛田利恵、飛田安司さんは日立南ドライブイン、準優勝のお米DEあんこうサンド・川崎英範さんは萩谷旅館の料理長、特別賞のイタリア風あんこう煮込み・水野広大さんはベイカナーズのシェフです。たこちま棒はさくらだこ、お米DEあんこうサンドとイタリア風あんこう煮込みは茨城のアンコウ、茂宮ハクサイなどの地域の食材を使っています。
また、お土産部門で優勝した「ひたちのなっとう」と小松菜のワッフルも、市内の薬膳料理研究家・宮澤孝子さんでした。
 どの料理にも茨城の食材への愛情と想いが込められていており、そのレシピ開発に込めた努力やご苦労に、感動し涙するシーンもありました。
 今回第1回のコンコールを土台に、来年、再来年と創意と工夫が積み重なるようなイベントしていっていただきたいと念願します。