公明党全国大会
山口那津男代表、井上義久幹事長、石井啓一政調会長らを再任!
 9月21日、公明党第10回全国大会が開催され、井手よしひろ県議は茨城県の代議員として出席しました。
 大会では、党務報告案、平成25年度決算報告、党規約一部改正案が説明され、挙手多数で承認、可決されました。その上で、代表選出が行われ、ただ一人の代表選立候補者と確定した山口那津男代表が出席代議員の起立総員で信任を得て再任。山口代表は新役員を指名し、井上義久幹事長、石井啓一政調会長など38人が挙手多数で承認されました。
 続投が決定した山口那津男代表は、「不変の原点である『大衆とともに』の立党精神を全身にみなぎらせ、『次の50年』への新たな党の基盤を築き、次代を担う人材群を輩出していく。全身全霊で闘い抜く」と強調。連立与党として安倍改造内閣を支え、「国民のための政策実現に不退転の決意で邁進する」と力強く語りました。そして、明年春の統一地方選について「何としても全員当選を果たしていこう。本日より怒濤の前進を開始しよう」と呼び掛けました。
 今回の党全国大会は、国民の期待、衆望を担い発展してきた公明党の原点を確認し、新たな飛躍を誓い合って「次の50年」へ力強く出陣する大会となりました。
 一点、残念であったのは、安倍政権のエネルギー政策への言及がほとんどなかったことです。公明党は、先の国政選挙で「原発ゼロを目指す」ことを、国民と約束しました。一方、安倍政権は「原子力を国のベースロードエネルギー」と位置づけ、原発再稼働、新たな原発新造に舵を切りました。
 私ども茨城県議会公明党は、リスクが高い原発、高年齢化した原発から具体的な廃炉計画を明確にすべきだと主張しています。こうした地方の声に、党執行部としても明確なメッセージを返していただきたかったと思っています。
「地方創生と女性・若者の活躍」「防災・減災」「消費税」、山口代表が喫緊の政治課題について訴える
 あいさつで山口代表は、公明党50年の歩みを振り返り、「日本政治の中で50年の歴史を刻み、党創立者のもとで節目を迎える政党は唯一、公明党だけだ」と力説。さらに「50年の星霜を乗り越えたのは、何よりも党員、支持者の皆さまが真心からご支援くださった賜物」と感謝の言葉を述べました。 
 また、草創期から「生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義」を政治理念とする中道政治を貫いてきたと語り、「人間主義という中心軸がブレないから、公明党には時代に即した新しい活力、調和を政治にもたらす力がある」と強調しました。
 その上で、党の新たな飛躍に向け「議員と党員、支持者による連携、ネットワークの力は党の誇るべき最大の財産」として、「ネットワークの力を最大限に生かし、民意をつかむ感度を高めて政策を磨き実行し続ける限り、行き詰まりはない。時代の要請に柔軟に対応し、調和のとれた合意形成の軸となって、党勢拡大へ共々に前進しよう」と訴えました。
 具体的な重要政治課題については、引き続き東日本大震災からの復興加速、経済再生、社会保障と税の一体改革を優先課題として取り組み、外交面では中韓両国との関係改善へ首脳会談の実現を後押しすると語りました。 その上で、わが国が避けて通れない課題として、(1)地方創生と女性・若者の活躍(2)防災・減災(3)消費税―の3点に言及。女性と若者の活力を生かし、「地域に根を張る公明党が地方創生の突破口を開きたい」と力説するとともに、広島の大規模土砂災害を教訓に、臨時国会で土砂災害防止法の改正を進める考えを示した。消費税率10%への引き上げについては、可否を判断する環境を整えるためにも経済に勢いをつける必要があると指摘し、「政府に補正予算を含め思い切った経済対策を打つよう強く求めたい」と述べました。
 結びに、今後2年間に統一地方選と参院選が予定され、衆院選も射程に入ることから「連続勝利してこそ、党の揺るぎない基盤を築くことができる。共々に戦おう」と満場の代議員に呼び掛けました。

安倍首相が来賓を代表して挨拶
 代表あいさつに続き、来賓の安倍晋三首相(自民党総裁)が祝辞を述べました。
 安倍総理は、この21日が自身の60歳の誕生日であることを明かし、「(公明党の全国大会に招待されたことが)最高の誕生祝いである」と述べ、「公明党は結党以来、『大衆とともに』の精神のもとに、中央と地方で大きな役割を担ってきた、50年の輝かしい歴史にあらためて敬意を表します」と語りました。
 その上で、9月の内閣改造に触れて。「改造内閣の使命は、景気の好循環を全国津々浦々に届けることであり、地方創生と女性が輝く社会が政策の柱です。公明党は3000人の議員のうち900人が女性議員で、2020年に指導的な立場の女性(の割合)を3割にする(政府)目標をすでに達成しています。まさに地方創生、女性が輝く社会を公明党にリードしていただきたい」と、公明党への期待を述べました。
 結びに「共に力を合わせて来年の統一地方選に大きな勝利を得て政権奪還を完成させ、日本を世界の中で輝く国にしていきたい。今後、公明党の50年間がさらに大きな躍進の50年となることを祈念しております」と公明党にエールを贈りました。

 その後、井上幹事長が幹事長報告、石井政調会長が地方創生、地域づくりの政策提言「“活気ある温かな地域づくり”をめざして」について報告しました。
 続いて、代表あいさつ、幹事長、政調会長報告への質疑応答が行われました。そして、全国大会の掉尾は、来春の統一地方選の代表決意。最後に全員当選の決意を込めて、勝どきで締めくくられました。