9月24日、日立市議会新庁舎建設特別委員会が開かれ、8月6日の入札不調を受けて、新たな計画案を市議会に提示されました。
 日立市は、東日本大震災で被災した市役所の庁舎の建て替えを計画しています。先月行われた本体工事(第1期工事)の入札で、市の予定価格110億円に対して、建設業者の積算価格は10億円程度上回り、入札不調となってしまいました。
 このため市は設計業者などと協議のうえ計画を見直し、今回の市議会新庁舎建設特別委員会に新たな計画案を示しました。
1階平面見直しプラン

 見直し案では、建築家・姉島和世さんの設計を大幅に見直ししました。主な見直しの具体案は以下の通りです。
  • 屋内広場(1階)及び地下階の面積縮小(約2000平方メートル縮小する:第1期本体工事全体約2万7000→約2万5000平方メートル)
  • 地下駐車場と1階と2階を結ぶエスカレーターの設置をとりやめ
  • 屋内広場外壁のガラスサイズ縮小(高さ約10m×1枚→約3〜4m×2枚)
  • 円形をしていた銀行、コンビニスペース等を直線化
  • 地下駐車場を廃止し、荷捌きスペースに変更
  • 大屋根の面積縮小(約1000平方メートル縮小:大屋根全体約4300→約3300平方メートル)
  • 執務棟外壁の曲面アルミパネルを直線化
  • 曲面で校正された議会天井の直線化

 日立市では、新たな計画案をもとに詳細な検討を進めて、来年2月までには再入札を行い、当初の計画から半年遅れの来年春には、議会の承認を得たいとしています。

地下見直しプラン

断面・大屋根プラン