愛称募集 10月20日から、日立市は2016年度中にオープンを予定している「日立市新中央体育館(仮称)」の愛称を、11月19日午後5時まで募集しています。
 応募対象者は小学生以上で、市内在住または市内に通勤通学している人。市役所総合案内所、各支所や図書館、教育プラザなどに備え付けの応募用紙に必要事項を記入し、応募箱に投函します。または、市のホームページから応募用紙をダウンロードし、郵送かファクス、メールで送信することもできます。
 日立市は、体育館を震災復興のシンボルとして整備を進め、スポーツ活動や文化イベントを開催する広域交流施設として使用する方針。メーンアリーナ、サブアリーナ、武道場(多目的室)、防災備蓄倉庫などを備え、災害時には避難所として活用する計画です。
 応募用紙の送付先は、日立市教育委員会新体育館建設課(〒317−0064 日立市神峰町1−6−11)。ファクスでの応募は0294−22−0465。最優秀賞1人、優秀賞3人を選考します。発表は12月ごろを予定しています。

新中央体育館
新中央体育館の建設費は約48億円
 昭和49年に供用開始した中央体育館は、日立市のスポーツ及びレクリエーションの中心的な拠点施設として、年間約24万人を超える市民に利用されてきましたが、東日本大震災により甚大な被害を受け、体育館施設として利用できない状況となりました。
 そこで日立市では、日立市新体育館建設整備基本計画を策定し、改築に向けた事業の推進を図ってきました。新中央体育館を、災害復興のシンボル・市民のスポーツ活動の中心施設とするとともに、市民の文化活動にも利用できる広域交流施設として、早急な整備を進めています。
 東日本大震災では、中央体育館の柱や基礎部分に大きな損傷を受けました。そのため、平成23年9月に策定した「日立市震災復興計画」では、専門家やコンサルタントの調査結果を基に、改築する方針として位置づけられました。
 中央体育館は、市民認知度の高いスポーツ活動の中心施設でした。新中央体育館の建設にあたっては、現在の市民運動公園敷地内に建設して行くことになりました。
 新体育館の整備目標は、以下の5点です。1.震災からの復興を担う施設。2.国体等全国大会、文化イベントの開催可能な施設。3.地域スポーツ活動の場としての施設。4.災害時の避難所としての整備。5.ランニングコストとユニバーサルデザインに配慮した施設。
 新中央体育館の設計にあたっては、入札参加資格を有する建築設計コンサルタントの中から、デザイン性・機能性などに優れた提案能力を持ち、全国の総合体育館において設計実績のある10社によりプロポーザルを実施しました。このうち8社から提案書が提出されました。各提案書について、学識経験者や市民代表者からなる審査委員会を設置し、提案に関するヒアリングを含めた厳正な審査の結果、最優秀者に(株)石本建築事務所を選定し、基本設計及び実施設計の業務委託を締結するに至りました。
 基本設計にあたっては、利用者である各種競技団体をはじめ、文化、福祉、企業等の関係団体との意見交換会など、多くの市民からの意見を集約しました。
新中央委体育館

 また、新中央体育館は、平成31年に開催する第74回国民体育大会(茨城国体2019)のバスケットボール及び卓球の試合会場となっていることから、それぞれの競技団体や市関係課との協議を重ね、配置計画、平面計画、ユニバーサルデザイン計画、環境計画、構造計画、各種設備計画及び外構計画などを基調とした基本設計がまとめられました。
 新中央体育館は、地上2階建(最高の高さ23.78メートル)、建築面積7394平方メートル、延床面積9749平方メートル。メインアリーナ(1379平方メートル)は、バスケットバールコート3面規模、イベント利用に配慮した吊物のためのバトン設備の設置、観客席約3000席(1階可動席、2階固定席、その他おりたたみ式イス)が整備されます。サブアリーナ(842平方メートル)は、バスケットボールコート1面規模で、地域体育館としての役割を担う施設です。武道場・多目的室は、柔道場又は剣道場2面規模、武道のほか、エアロビクス、ダンス等の軽スポーツ利用へ対応、区分利用を可能とする可動間仕切りの設置されます。弓道場は近的(28メートル)6人立ちの規模です。トレーニング室は、マシントレーニングが可能です。
新中央体育館

 工事入札にあたっては、辞退や不調により2回入札が不調となりました。5月16日、3度目の入札手続きで、建築主体を33億円(税別)で株木建設・日立土木・多賀土木JVに決定されました。設備工事の落札者は、電気が6億3870万円のイガラシ綜業・太陽防設・妙法電気工事JV、空調換気が4億8650万円の飯村機電工業・中央工業・東邦クリーン工業JV、給排水衛生が3億6310万円の日立管工所・多賀工事社・三ツ和水道工業所JVと決まりました。