落札額は102億5000万円、落札率は91%
 2月6日、注目されていた日立市役所の新庁舎の入札が行われ、竹中工務店が落札しました。
 日立市は、震災で被災した市役所の庁舎の建て替えを計画しています。しかし、昨年(2014年)8月に行った本体工事の入札は、参加を申請した共同企業体が資材価格の高騰などを理由に辞退したため、不調となりました。このため、日立市は、屋内の広場と地下の駐車場を合わせて2000平方メートル縮小するなど、設計を大幅に見直して事業費を削減したうえで、半年遅れの平成29年4月の完成を目指し、予定価格は税込みで112億3000万円、免震構造で鉄骨造りの地下1階、地上7階建ての新庁舎の建設を目指しています。
 今回の入札では、企業が参加しやすくするため、あらかじめ数社が共同企業体(JV)をつくって参加するのではなく、入札の結果「落札候補者」となった企業が、JVを組む相手を選ぶ「入札後共同企業体結成方式」を県内で初めて採用しました。
 6日の入札では、東京の大手ゼネコン2社、竹中工務店と大成建設が参加。竹中工務店が、予定価格の91パーセントにあたる102億5000万円で「落札候補者」に決まりました。
 「落札候補者」となった竹中工務店は、市が指定する地元企業19社の中から、共同企業体を結成する相手を選び、今月13日までに報告し市の審査を受けたうえで正式に落札者となります。
 その後、3月市議会で審議され、建設業者が議会で承認されれば、3月25日に起工式を行う意向です。
日立市役所新築工事の概要