北茨城家庭医療センター視察 6月8日、井手よしひろ県議は、北茨城市議の豊田弘俊、蛭田千香子両議員とともに、北茨城市民病院と市民病院附属家庭医療センターを視察しました。
 家庭医療センターは、この6月1日にサービスを開始。地域に根ざした診療通所として、外来診療はもとより在宅医療、保健予防 事業を実施します。さらに、筑波大学の教育拠点として、医学部学生の教育、総合診療医、家庭医の養成を行うなど将来的な医師確保に向けて、全国のモデルとなる先進的取組みでもあります。
 北茨城市の南部、中郷町上桜井地区に立地する家庭医療センターは、敷地面積2013平方メートル、軽量鉄骨平屋建てで、延床面積は582平方メートル。標榜科目は内科、小児科、心療内科ですが、総合診療医の育成をめざす施設でもあり、地域の診療所、かかりつけ医として、気軽に診療を受けることができます。北茨城市民病院との電子カルテシステムがオンライン化されており、レントゲン・ CT・MRIなど様々な検査データも共有され、患者の利便性が高まっています。
 医師、特に総合診療医の育成の場として筑波大学医学部の後期研修医のカリキュラムにも組み入れられているため、医師確保にも大きな力を発揮します。総合診療医をめざす研修医が半年から1年半、この家庭医療センターで勤務します。そのための宿泊スペースも確保されています。
 筑波大学医学医療系地域医療教育学の前野哲博教授は家庭医療センターの開設にあたって「筑波大学総合診療科は、全力を挙げてセンターの運営にあたっていく所存です。家庭医療センターでの活動を通して、地域の皆様方の健康を守り、安心して医療を受けられる環境を実現するとともに、恵まれた教育環境を生かして、高い能力と使命感を持って地域医療の第一線で活躍できる医師を数多く輩出できるよう努めていきたいと考えております」と記しています。