すべての障害児(者)の幸せを守る親の大会の要望書 6月27日、井手よしひろ県議は「第39回すべての障害児(者)の幸せを守る親の大会」に出席しました。この大会は、日立市内の肢体不自由児父母の会、重症身体障害児(者)、手をつなぐ親の会(知的障害を持つ子どもの親の会)の3団体が2年に一度開催しています。障がい者福祉に関する講演やミニコンサートなどが催されていますが、行政や政治に関わる者にとっては、大会要望はもっと重要視すべきものです。
 要望の実現に全力を上げて取り組みたいと思います。
【 要 望 事 項 】

1.障害者用の災害避難場所の増設
 平成25年の大会時の「障害者用の災害避難場所の設置」要望に対して、「障害児(者)専用の避難所として、日立特別支援学校を福祉避難所にしたところです」とのご回答をいただき、ありがとうございました。しかし、遠距離のため特別支援学校まで行けない人たちも多くいます。ぜひ、近くの学校の教室が活用出来るよう、再度ご検討をお願い致します。

2.日立特別支援学校全教室にエアコンの設置
 本校の児童生徒の多くは、体温調節が難しいです。特に、湿度が高いと気分が悪くなり、落ち着かなくなります。落ち着かない時には、気持ちが不安定になったり、物を叩いたりするなどの行為があらわれます。
 児童生徒の教育環境を整えることと、安全を確保するために、全教室にエアコンを設置することをお願い致します。

3.グループホーム利用者の災害時要援護者登録
(1)平成25年の大会時に表記要望をいたしましたら、「本年(平成25年)6月に災害対策基本法が改正され、市には避難に支援を要する方の名簿を作成することが義務付けられたことから、施設入所者等の名簿のあり方についても、検討してまいります。」と回答されました。検討結果をお教えください。
(2)夜間支援のないグループホーム利用者が、ホームと時々帰ってくる自宅の両方を登録出来るようにご配慮ください。(その様に実施している県内のグループホームが有ります。)

4.成年後見制度について
 親の高齢化と共に、成年後見制度の必要性が高まっています。
 市民後見人の存在はありがたいと思っていますが、東海村や牛久市社会福祉協議会が始めたように、日立市社会福祉協議会で始めていただけるようにお願い致します。

5.入所更生施設の整備
(1)日立市は県北における障害福祉圏の中核市でありながら、重度重複障害児(者)の入所施設も短期入所施設もなく、他の市町村に委ねているのが実態です。重度重複障害児(者)が安心して生活していけるよう施設整備を是非ともお願いします。
(2)現在の「鳩が丘ひかりの郷」にある、日立市太陽の家・ひまわり学園・しいの木学園・母子療育ホーム・さくらんぼ学級は老朽化し全面改築の時期となっております。この際、これらの施設を統合し、(1)項の機能を併せ持つ施設を是非整備してください。

平成27年6月27日
すべての障害児(者)の幸せを守る親の大会