7月17日、GI制度に江戸崎かぼちゃと夕張メロンが公示!
GIマーク 茨城を代表するブランドかぼちゃ「江戸崎かぼちゃ」が、7月17日付で日本第一号の地理的表示制度で公示(GI表示公示)されました。今回公示されたのは、江戸崎かぼちゃと夕張メロンの2種。公示期間の3ヶ月間に、異議の申立てなどがなければ、9月18日に決定となります。松阪牛(三重県)、神戸ビーフ(兵庫県)、かごしま黒豚(鹿児島県)、八丁味噌(みそ、愛知県)、三輪素麺(そうめん、奈良県)、市田柿(干し柿、長野県)など、今回申請されたのは19品目。いずれも、全国的にも名の通った逸品ばかりです。
 その中でも、江戸崎かぼちゃが夕張メロンと肩を並べて、第1号公示となったことは、茨城ブランドの魅力を雄弁に語っています。

 昨年6月25日に公布された「特定農林水産物等の名称の保護に関する法律」(以下「地理的表示法」という)が、今年(平成27年)6月1日に施行されました。
 この法律により、地理的表示保護制度(GI制度)の運用が開始されました。地理的表示法とは、地域で育まれた伝統と特性を有する農林水産物・食品のうち、品質等の特性が産地と結び付いており、その結び付きを特定できるような名称(地理的表示)が付されているものについて、その地理的表示を知的財産として保護するものです。生産業者の利益の増進と需要者の信頼の保護を図ることを目的としています。
 そして、このGI制度で認証された農産物・食品にはGIマークの表示が許されます。GIマークは、登録された産品の地理的表示と併せて表示しるもので、産品の確立した特性と地域との結び付きが見られる真正な地理的表示産品であることを証するものです。このGIマークの信頼性を確保するため、国内及び海外の主な農林水産物の輸出先国において商標登録の出願をしています。
【参考】: 地理的表示制度について(農林水産省)

日本一のかぼちゃ”江戸崎かぼちゃ”とは
江戸崎かぼちゃ 「江戸崎かぼちゃ」は、茨城県稲敷市(旧江戸崎町)で育つかぼちゃです。今や、「江戸崎」は、おいしいかぼちゃの代名詞となっています。
 畑で完熟するのを待って収穫され、たっぷりと太陽光を浴びているので、甘さも栄養価も抜群。収穫後、貯蔵庫で追熟させたものとは、ひと味もふた味も違います。
 産地江戸崎の関東ローム層の火山灰土壌は、かぼちゃの生育にはうってつけの地質です。
 完熟してからの収穫とスピード出荷を徹底しており、新鮮な江戸崎かぼちゃはヘタが青く、これこそが「新鮮」の証なのです。また専門検査員による厳しい全品検査を実施し、規格から少しでも外れると「江戸崎かぼちゃ」として販売することはしないというストイックなまでの姿勢に生産者たちの誇りを感じます。(フードアナリスト・藤原浩さんのことば)