骨髄バンクドナー登録会 骨髄移植は、白血病や重度の再生不良性貧血など、血液の難病を治療する有効な手段の一つとなっています。
 骨髄を移植するためには、ヒト白血球抗原型の適合が必要であります。患者の親族に適合する方がいない場合には、骨髄バンクに登録し、骨髄の提供を希望するドナーの方との適合性や提供意思の確認等を経て、移植が行われることとなります。
 ドナー登録は、公益財団法人日本骨髄バンクが中心となって推進しており、茨城県では「骨髄バンクを進めるいばらきの会」の皆さまが献身的に努力されています。
 登録者数が増加した結果、現在では約9割以上の患者にドナー候補者が見つかっています。
 しかし現状では、候補者が見つかったとしても、実際に移植を行うことができるのは約6割にとどまっています。移植に至らない理由としては、適合する方の健康上の理由が最も多く、次に多いのが、仕事などで都合がつかないこととなっています。
 骨髄提供にあたっては、採取時に3泊4日程度の入院と、提供前後の健康診断等のための6回から10回程度の通院が必要であり、働きながら骨髄を提供する場合には、仕事を休まなくてはなりません。
 このようなことから、国では、「骨髄ドナー特別休暇制度」の普及を促進しており、一部の企業や官公庁などで導入が進んできています。また、最近では、このような休暇制度が活用できない骨髄ドナーのために、自治体で助成制度を創設する動きが始まっています。県内では、大洗町や鉾田市、取手市などが助成制度の導入に踏み切っています。
骨髄バンクドナー登録会 骨髄バンクを進めるいばらきの会や井手よしひろ県議ら公明党の強い要請で、平成28年度から新規事業として市町村が行う助成制度に、県が2分の1の補助を行うことになりました。1日1万円を上限に7日間分までの助成制度を作ることができます。
 今後、水戸市や日立市、つくば市、土浦市など、県内の市町村でまだドナー助成制度がない自治体に強く働きかけてまいります。
 骨髄バンクを進めるいばらきの会では、日赤の血液センターや年間約30回の企業などの移動献血会の際に、同時にドナー登録も行っています。ぜひともご協力ください。
骨髄移植のドナー登録できる方
・骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方
・年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方
・体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方

参考:日本骨髄バンク http://www.jmdp.or.jp/reg/