震度7の地震を2回記録し、大きな被害をもたらした熊本地震では、国土交通省の国土地理院が様々な先進的なデータを提供しています。
 特に一般市民のとっても、非常にわかりやすく防災意識の向上にもつながるのが、ドローンを活用した空中撮影です。

2016/04/16 に公開
 国土地理院ではUAV(Unmanned Aerial Vehicleの略称。無人で飛行する航空機の総称)で、熊本地震に伴う阿蘇大橋周辺(南阿蘇村立野)の土砂崩れ箇所を4月16日に撮影し、youtubeなどにも公開しています。

国土地理院が公開したUAV動画
南阿蘇村河陽周辺の断層(平成28年4月18日撮影)
https://youtu.be/bS6ftodIHeI
山王谷川(南阿蘇村大字長野)の土砂災害箇所(平成28年4月17日撮影)
https://youtu.be/obqBnLNur0I
南阿蘇村河陽周辺の断層(平成28年4月16日撮影)
https://youtu.be/DXTAAvVB2M8
益城町下陳周辺の断層(平成28年4月16日撮影)
https://youtu.be/umKIDwxkuYg
空中写真での被災前後の比較
 また、被災前、被災後の航空写真をスライダーを移動させることで、比べられることができるサイトも好評です。(空中写真での被災前後の比較)
熊本県南阿蘇村 阿蘇大橋付近
南阿蘇村長野地区の土砂流出箇所付近
阿蘇市阿蘇神社付近
熊本市熊本城付近
益城町中心部付近


3Dマップ
 さらに、3D航空写真による被害状況を明らかにするシステムもリリースされました。
 こうしたデーターは、国土地理院が運営する地図サービス「地理院地図」「地理院地図Globe」の随時追加され、掲示できるようになっています。
 現在、震央や地殻変動の様子を示した表のほか、土砂崩壊地の分布図や地震後の航空写真などを地図上に表示可能です。これらの情報は画面左上にある“選択中の情報”エリアにある[情報追加/ベースマップ切替]ボタンを押し、[平成28年熊本地震]項目を展開したリストから表示できます。
 「地理院地図Globe」でも、航空写真などを地図上に重ねて表示でき、こちらでは斜め上からの視点で写真を閲覧可能。画面左上にある[情報]ボタンを押すと表示されるポップアップから[表示できる情報]ボタンを押し、[平成28年熊本地震]項目を展開したリストから見たい情報を選べば、写真などを表示できます。
平成28年熊本地震に伴い発生した土砂災害の立体図(阿蘇大橋周辺)
http://maps.gsi.go.jp/3d/gallery/20160414kumamoto/asooohashi/index_webgl_map.html

平成28年熊本地震に関する情報|国土地理院
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/H27-kumamoto-earthquake-index.html#bb
地理院地図Globe
http://globe.gsi.go.jp/