日立港第3埠頭
 東日本大震災を受けて、日立港(正式には茨城港日立港区ですが、このブログでは、地元で一般的な呼称である日立港と記載します)では、東京ガス日立LNG基地建設、第3ふ頭の整備、防潮堤と瀬上川の水門整備などの大きなプロジェクトが進んでいます。
 東京ガスのLNG基地は、すでに今年3月から営業運転を開始しており、首都圏の新たなエネルギー基地として期待されています。5月11日行われた竣工記念式典では、新たに同規模のLNGタンクの2号機を建設し、日立と鹿島を結ぶパイプラインの建設も発表され、県北地域の振興に明るい話題を提供しています。

第3ふ頭地区の整備
 さらに、完成自動車の貨物需要の増大に対応するため、茨城県と日立市が共同で第3ふ頭地区の公有水面の埋め立てを実施し、完成自動車取り扱い埠頭として整備を進めています。
 第3ふ頭の岸壁(マイナス12m岸壁)は、平成29年度の供用開始在目指し、平成27年度から、茨城県が整備を進めています。今年1月から、岸壁前面の航路・泊地の浚深を現在行っており、浚深土砂については、背後の第3ふ頭地区の埋め立てに使用しています。
 今後、平成28年度から、岸壁本体部の工事を本格的に着工する予定です。
第2モータープールの整備
 日産の輸出車、ベンツの輸入車など完成自動車の貨物需要の増大に対応するため、第2モータープールの整備拡幅工事を行われています。これにより、面積は0.85haから3.10haヘ、保管可能台数も300台から1000台ヘ増加します。

日立港防潮堤
津波・高潮対策の防潮壁整備
 日立港では、東日本大震災による津波の被害を踏まえて、港湾の背後など、住宅地や幹線道路を控えた緊急性の高い区間に、5箇年計画で(平成25年度〜平成29年度)、高さ1.5メートルの防潮壁を2.1キロ整備する事業が進んでいます。
 この事業は、平成25年度から現地測量に入り、平成26年度に地元説明会・詳細設計を実施され、平成27年度から防潮壁工事に着手されました。平成28年度も引き続き工事を推進し、港湾利用者・関係機関と調整を進め早期完成を目指していきます。
 また、日立市及び地元久慈町から強い要望のあった瀬上川河口部の水門整備も、今年(平成28年度)から工事が着工されます。

日立港区