トレーラーハウスを活用した福祉避難所
 熊本県益城町で、トレーラーハウスを福祉避難所(2次避難所)として活用できるようになり、6月11日までに入居が始まりました。震災から2カ月、大変な時間が掛かりましたが、東日本大震災などでも様々提案がなされていましたが、実現しませんでした。一つの壁を乗り越えた感があります。今後は、大規模災害時に迅速な設置・活用が可能となります。
 応急仮設住宅としても、今後はトレーラーハウスの活用を検討すべきです。
(写真は防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんのfacebookより)
トレーラーハウス入居開始/益城町
要配慮者「家族の空間ようやく」/福祉避難所に利用

西日本新聞(2016年6月12日)

 益城町で、病気の人や妊産婦など要配慮者のいる熊本地震の被災世帯が、仮設住宅などに入居するまでの「福祉避難所」として利用するトレーラーハウスの入居が始まった。グランメッセ熊本(同町)駐車場に15台設置済みで、入居者からは「ようやく家族の空間ができ、周囲に気兼ねなく介助もできる」と喜びの声が上がる。町は今月末までには35台ほどに増やす予定。
 災害時に配慮が必要な人を受け入れる「福祉避難所」不足に悩んでいた町が、完成した住居を車で引っ張って移動でき、簡単に設置できるトレーラーハウスに着目。日本RV輸入協会から有料でレンタルした。日本トレーラーハウス協会から3台の無償貸与も受けた。障害者のいる世帯など約200世帯の入居応募があり、選出された世帯から順次入居している。
 設置されたトレーラーハウスは、各台20〜30平方メートルの広さで、台所や浴槽、クーラーなどが備え付けられたものから、ロフトスペース付きのタイプまでさまざま。電気、水道、ガスも利用できる。
(写真は協働プラットフォームのfacebookより)
トラーハウスを活用した福祉避難所