県立海洋高校実習船「鹿嶋丸」
 今年7月の参議院選挙で、遠洋航海中の水産高校などの実習生が、船員に認められる船の上での洋上投票ができなかったことを受けて、自民・公明両党は、こうした実習生らも洋上投票を可能にするため、今の臨時国会での公職選挙法の改正を目指す方針を決めました。
 今回の参議院選挙では、選挙権が得られる年齢が18歳に引き下げられましたが、遠洋航海をしている水産高校などの実習生は、船の上からファックスを使って投票する洋上投票の制度を利用できず、投票できませんでした。
 これは、現在、洋上投票の対象が、国の発行する船員手帳を持つ船員に限られているためで、関係者の間からは、制度の見直しを求める声が上がっていました。
 これを受けて、自民・公明両党は、水産高校などの実習生にも投票の機会を保障する必要があるとして、今の臨時国会で野党側にも協力を呼びかけて、船員手帳を持っていない実習生らの洋上投票を可能にするための公職選挙法の改正を目指す方針です。
 なお茨城県では、井手よしひろ県議になどの指摘をけて、実習期間中に燃料や食料の補給のために、立ち寄った高知県で不在者投票を行いました。
(写真は県立海洋高校の実習船鹿島丸)