12月3日、日立女性フォーラムでは、“里山資本主義”などの著作で有名な藻谷浩介氏を招聘し、「人口減少からの脱却第2弾」講演会を開催しました。今回は「笑顔かがやくひたち人のチャレンジ」とのサブタイトルで、市内で地域活性化の最前線で活躍する方々から事例報告をしていただきました。
このブログでは、その内容を掲載させていただきます。
株式会社ジオフーズ代表取締役、じおふーず薬膳料理教室校長:宮澤孝子さん
日立市出身、日立市在住。家族は、夫と社会人の息子たち。
2011年震災後に、日立市川尻町の自宅兼教室にて小さな料理教室を始め、水戸市内原町全寮制の農業専修学校にて六次産業化・農産加工・栄養職員を経て、2014年法人設立。茨城県の農畜産物や加工品を次世代へ広く伝えるために、薬膳料理教室・レシピ開発・薬膳カフェ・卸販売など4つの事業を展開しながら、様々な食育活動に取り組む。
薬膳料理教室は、薬膳入門コースから資格取得コースまで、県内外の女性や企業より幅広く支持を得ている。2014年には、通ってみたい料理教室として「野菜ソムリエアワード関東大会優勝」、同全国審査会入賞の経歴を持つ。
9月1日に販売開始した茨城県北の5億年前の地質をイメージした体験型弁当「茨城県北ジオパーク応援弁当ジオ丼」は、首都圏からのバスツアーやイベントに協力し、茨城県北地域の観光の充実に貢献している。
企業としても、いばらき女性活躍推進協議会、いばらき子育て応援宣言企業として、子育て世代を雇用し、企業城下町日立市の女性たちが、家族を大切にしながら、自分のスキルを磨き、楽しく健康に働くことが出来る職場作りを目指している。
うのしまヴィラ館主:原田実能氏
1959年3月、広島県生まれ。1991年11月、妻の実家の「鵜の島温泉旅館」を継ぐ。
「観光業は、地域全体が盛り上がらないといけない」と、地域の活動や街づくりイベントに積極的に参加。
2015年には、野外オペラ「マクベス」の総合プロデューサーを務めるなど、地域の活性化に尽力。
JUNIOR野菜ソムリエ、BBQ上級インストラクター、いばらき観光マイスターS級。
目の前に太田尻海岸が広がり、太平洋が一望できる景勝の地に建つ「うのしまヴィラ」。旅館、カフェ&ダイニングを営む。音楽イベント、料理教室、ワークショップなど様々なイベントに活用できる集会棟「ユズリハhouse」が併設され、茨城県北芸術祭の作品展示会場として活用されました。
2011年3月11日の東日本大震災で、鵜の島温泉旅館の大半の施設は、津波で全壊となる被害を受けました。2014年4月24日に施設を新設して「うのしまヴィラ」としてリボーン!オープン。
部屋数は全7部屋。食事は、カフェ&ダイニング「海音(シーネ)」で、地元の食材を使った料理を提供。茨城県内では2軒しかない野菜ソムリエ認定レストラン。
さくらんぼキッズルーム:佐久間綾、蛭田木実
NPO法人ひたちNPOセンター・with youは、2016年4月より「病後児保育」、「一時預かり保育」を行う「さくらんぼキッズルーム」を開設。
スタッフとして働く佐久間綾さん、蛭田木実さんの二人は、同じ病院で長年勤務する中、ほぼ同時期に結婚、出産し、仕事をしながらの子育ての大変さを実感。特に、子どもの突然の病気などのトラブルが起きたときは、夫婦のどちらかが仕事を休まなくてはならい状況があった。病後児保育施設は市内に3カ所あるが、場所が遠いため一度も使うことが出来なかった。
自分たちのような苦労をして働いているママたちを応援したいと蛭田木実さんは働きながら保育士の資格を取り、看護師の佐久間綾さんと一緒に周囲の反対を押し切って、キッズルームを開設のための活動を始めた。
(当日の発表はNPO法人with youの田尻英美子事務局長)