土井永史院長・大野真理子院長
高血圧、糖尿病などの生活習慣病、うつ病など精神疾患の誘因の一つ、脳卒中や心筋梗塞などのリスク増大、小児発達障害等への関わりも疑われる
 来春1月4日、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査や治療を行う「県立睡眠医療クリニック」が、水戸市大工町に開院します。県は昨年4月に、県立こころの医療センターに「睡眠医療センター」を開設し、利便性の高い水戸市内に付属のクリニックを設け、専門医以外での診断が難しいとされ、高血圧などの生活習慣病の原因とされる同症候群の早期発見と治療につなげていく方針です。
 SASは睡眠中、無意識のうちに舌の奥などが垂れ下がって気道をふさぎ、呼吸が止まって起きる病気。1時間に10秒以上の呼吸停止が5回以上あった場合に、SASと診断されます。高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの誘因・悪化につながる可能性があるほか、運転中に症状が出た場合は大事故を引き起こす恐れがあります。
 睡眠医療クリニックは、水戸市大工町1丁目の「トモスみとビル」2階に新設。診療室2部屋と検査・処置室などを設け、院長を含めた4人が睡眠障害に関する診察に当たります。市街地にクリニックが開設することで、患者の利便性が飛躍的に向上します。県内で睡眠障害の専門外来を設置している病院や診療所は36カ所あります。睡眠医療に特化した公立病院は初めて開設されました。
 睡眠医療クリニックでは、睡眠中の呼吸の状態を調べる簡易型検査機器を貸し出しも行い、重症者には鼻から空気を送って気道が塞がらないようにする装置で治療を行います。必要に応じて、クリニック内の検査室で日中の眠気などを調べることもできるほか、歯科医と連携したマウスピースの製作や生活習慣の改善指導もします。精密検査や入院が必要な場合は、こころの医療センターと連携して治療に当たります。
こころの医療センターの土井永史院長から説明を聴取
 12月18日、井手よしひろ県議ら県議会公明党県議団は、睡眠医療クリニックを現地調査。こころの医療センターの土井永史院長、睡眠医療センターの大野真理子院長から、直接説明を聴取しました。土井医院長は「県内の成人者の約2割が睡眠時無呼吸症候群の潜在的患者とみられる。一方で、睡眠医学の専門医以外には見落とされることも多い。その意味で、身近な場所に、このクリニックをオープンさせました」と説明しました。大野院長は「睡眠時無呼吸症候群は放置すると、脳卒中など命に関わる健康障害を引き起こすこともあり、早期発見と早期治療が重要。睡眠中に呼吸が止まる、いびきがひどい、会議などで居眠りする、といったことに心当たりがある場合は、気軽に受診してほしい」と語りました。
 クリニックは完全予約制で日、木曜は休診。予約は専用電話:029・226・6590(ム・コ・キュウ・ナシ)をご利用ください。

県立睡眠医療クリニック・大野眞理子院長のあいさつ
大野 眞理子院長  睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの睡眠障害は、居眠り運転による交通事故を初めとして社会活動を著しく損なうばかりか、高血圧、糖尿病などの生活習慣病、うつ病など精神疾患の誘因の一つとされており、脳卒中や心筋梗塞などのリスク増大、小児発達障害等への関わりも示唆されているところです。
 茨城県では、睡眠医療の更なる充実とこれによる県民の健康向上を目的とし、県都水戸市に「茨城県立睡眠医療クリニック」を開設し,先導的な検査・治療体制を整備いたしました。
 当クリニックは、一人ひとりの患者様に的確な診断と最善の治療を提供することを通して、県民の皆さまの睡眠障害への理解促進と,健康寿命の延伸に貢献できるよう努めてまいります。日中の強い眠気や鼾などにお悩みの方は気軽に受診して下さい。

県立睡眠医療クリニック
http://www.pref.ibaraki.jp/byoin/mc-kokoro/cont/30_suimin/index.html
〒310-0031 茨城県水戸市大工町1-2-3トモスみとビル2階
電話番号:029(226)6590
FAX番号:029(226)6591