茨城県議会のイメージ
県道補修・維持、地域猫活動支援に2億円強を予算上乗せ
 現在開会中の茨城県議会平成29年第1回定例議会に、最大会派いばらき自民党が、平成29年度一般会計予算案について、2億円余りの増額修正を提案する方針を決め、3月13日、県議会公明党にも提案趣旨を説明しました。
 首長から提案された予算を議決するこは議会の議決事件ですが、予算を調整し、執行することは首長の担任事務とされておりいます。首長は、毎会計年度予算を編成し、年度開始前に、議会の議決を経なければならないこととされています。議会の議員には予算案を議会に提出する権限(予算発案権)はなく、予算発案権は首長にのみ与えられています。
 一方、議会は予算案について、首長の予算の権限を侵さない範囲で増額(増額修正の制限)して議決することができるとされています。一方、予算の減額には原則として制限はありません。
地方自治法:第97条2項 議会は、予算について、増額してこれを議決することを妨げない。但し、普通地方公共団体の長の予算の提出の権限を侵すことはできない。
 さらに、どの程度の修正なら認められるかについては、明確な基準はありません。専門家によると、新たな支出項目を設けることは認められないと考えられます。首長が提出した予算案の項目は変えずに額だけ変更するというのであれば、よほどの大幅な変更でない限りは認められると考えられます。
 茨城県議会においては、予算の増額修正の事例は少なくても記録が残っている範囲ではありません。
茨城新聞3月14日付一面 いばらき自民党の原案によると、増額修正するのは、道路の緊急修繕事業に2億円、犬猫殺処分ゼロを目指す環境整備事業に3000万円としています。
 道路修繕は、県単独の公共事業予算に上乗せして、住民からの要望が多い路面の補修や周辺の草刈りなどを進める予算を増額します。犬猫殺処分の減少対策では、昨年12月に議員提案で制定された「県犬猫殺処分ゼロを目指す条例」を踏まえ、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費用の補助を増額します。
 今定例県議会には、1兆1117億6600万円の一般会計予算案が提出されています。その中で道路緊急修繕には9億8100万円、犬猫殺処分ゼロ関連事業に2200万円が計上されています。
 予算の修正に関しては、現在開催中の所管常任委員会で自民党委員から修正の方針が示され、21、22両日の予算特別委員会に具体的な修正案が提案される見込みです。予算の修正案は委員(県議)個人の発議(複数の県議の共同提案でも可) となるため、“いばらき自民党”という会派による提案ではありません。修正案の提案後、質疑が行われます。提案者以外の県議の質問に、提案者である県議が答弁する、茨城県では初の光景が見られるかもしれません。知事提案の予算案の前に採決が行われ、賛成多数で認められると、本会議最終日に予算特別委員会委員長名で提案されます。本会議では質疑は行われず、会派代表による討論が行われ採決されます。採決は、修正案、当初予算案の順で行われる予定です。
 井手よしひろ県議ら県議会公明党は、原則修正案に賛成する方向です。ただし、議会での議論を深めるために予算特別委員会での質疑、本会議での討論を行う方向で検討します。