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城取清掃工場周辺住民のダイオキシン類健康調査
平均値は9.7pg

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ダイオキシン類健康調査検討委員会
99年5月27日
茨城県水戸市:サンレイク水戸にて開催


 井手よしひろ県議らの要望で実現した城取清掃工場周辺住民の血液脂肪中のダイオキシン濃度調査の結果が、99年5月27日に公表されました。
調査対象地区1〜2キロ0〜2キロ2〜5キロ5〜10キロ合計
該当地区名新利根町根本

龍ヶ崎市塗戸町
新利根町根本

龍ヶ崎市高井作町
龍ヶ崎市八代町龍ヶ崎市大徳町
人数14463030120
平均値9.910.09.19.79.7
最高値17.021.016.024.024.0

 公表結果は、平均値で9.7pg−TEQ/g脂肪、最高値で24pg−TEQ/g脂肪と、厚生省が示す一般日本人の平均値20〜30−TEQ/g脂肪を下回りました。

 しかし、この結果は、昨年公表された摂南大学の宮田教授の調査(平均76.5pg−TEQ/g脂肪、最高463.0pg−TEQ/g脂肪)や住民団体の調査(平均176.0pg−TEQ/g脂肪、最高577.0pg−TEQ/g脂肪)と比べて、桁違いに低い数値となりました。
調査機関摂南大学宮田教授住民調査県調査大阪府能勢町埼玉県所沢市
該当地区名摂南大学宮田教授カナダ・マクサム社新日本海洋気象

株式会社
環境庁環境庁環境庁環境庁
周辺地区対照地区周辺地区対照地区
人数 1012014463030
平均値76.5176.09.721.059.014.014.0
最高値463.0577.024.057.024.026.030.0

 なぜこのように大きな調査結果の違いが出るのか。一番の理由は、生体の血液中の脂肪の中に、ごく微量(1兆分の一の単位)で存在するダイオキシンの分析が、非常に困難であるからです。したがって、その分析法が確立しているわけではなく、分析機関ごとにその内容が違うことが考えられます。

 また、分析の分母となる血液中の脂肪率の算出も、住民側の数値が0.1〜0.5%であるのに対して、県側は0.4〜0.7%と率が高く、その分県の数値は低くなることになります。(ただし、今回の数値の差違の範囲は大きく超えています)

 また、分析の基準として使った「ダイオキシン」そのものの濃度に差があることに起因するともいわれています。

 そうした意味では、一刻も早い分析方法の統一が必要です。

 さらに、同じ検査機関が同じ検体を分析するクロスチェックする事が不可欠となります。

 また、今回の県の検討会議に、当初、摂南大学の宮田教授の参加も要請したとのことですが、多忙のためご参加いただけなかったとのことです。立場を越えた体制を整えたダイオキシン対策が是非とも必要です。
※最終更新日:07/30/2003 00:56:55




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