茨城県の地元新聞「新いばらき」廃刊

 茨城県内で日刊紙「新いばらき」を発行している新いばらきタイムス社(本社水戸市南町、福田聖一社長)は2003年4月17日、経営難で新聞発行が困難になったとして、4月18日付の紙面を最後に「新いばらき」を廃刊することになりました。
 新いばらきタイムス社は18日付紙面に「おわびと廃刊のお知らせ」を掲載しました。近日中に自己破産を申請する予定です。負債総額は約13億円に上る見込みです。  「新いばらき」は、1952年4月に不定期刊の「いばらきタイムス」として創刊され、同年9月にタイトルを「新いばらきタイムス」に改め、タブロイド判から大判の新聞として旬刊で発行を始めました。その後、週刊から日刊となり現在に至っています。
 紙面構成は通常6ページで、県内の政治行政、地域のローカルニュースを中心に紙面づくりをしてきました。昨年4月には創刊五十周年を迎え、発行部数は公称62000部でした。
 しかし、発行部数の低迷に加え、長引く不況で広告収入が、93年のピーク時の半分以下に減少し、ここ数年は経営難から給与も遅配が続いていました。従業員40人中、正社員15人に約2500万円の未払い賃金があるとされています。
 新いばらきタイムス社は、ピーク時の1993年3月期には売上高が約8億5000万円に達していましたが、2002年3月期には約3億5000万円にまで落ち込んでいました。

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再建断念、51年の歴史に幕
廃刊に当たって

 本社発行の日刊「新いばらき」は、きょう18日の発行の通算16674号をもって廃刊のやむなきに至りました。読者、販売店、広告スポンサー各位をはじめ、長年にわたり本社をご支援いただいてまいりました皆様に、衷心より感謝申し上げますとともに、深くおわび致します。

 弊社は、戦後の混乱期の1952(昭和27)年4月、水戸市の片隅で産声を上げて以来、皆様の温かいご援助で、地方メディアの一翼を担うまでに発展させていただき、昨年創刊五十周年を迎えることができました。

 しかしながら、本社をめぐる経済環境はバブル崩壊後、かつてない厳しさに直面し、経営は悪化の一途をたどってまいりました。購読部数の減少、広告売り上げの伸び悩みに、社会の新聞離れなどが重なり、今回、廃刊という最悪の事態に追い込まれました。

 創刊以来51年、この間、世界に平和をと銘打った「ベトナム展」、地域に根ざした郷土芸能を発掘、継承、発展させる「茨城の民族遺産を守る発表新年会」、親子のきずなを深める「父の日記念作文・絵画コンクール」などを開催。幸い、各位のご理解、ご協力を得て、微力ながら地方紙としての社会的使命の一端を果たすことができたと自負しております。

 昨年4月には、創刊五十周年の節目を無事迎えることができました。しかし、経営環境の悪化を克服することは容易ではなく、今回、皆様に多大なご迷惑をおかけする苦渋の選択を決断せざるを得ませんでした。

 最後に、改めてこれまでのご愛読、ご支援に感謝申し上げ、おわびと廃刊のごあいさつと致します。

 本当にありがとうございました。

  2003年4月18日

新いばらきタイムス社
代表取締役社長 福田 聖一


このページは、茨城県議会井手よしひろの公式ホームページのアーカイブ(記録保管庫)の一部です。すでに最終更新から10年以上経過しており、現在の社会状況などと内容が一致しない場合があるかもしれません。その点をご了解下さい。