日立イトーヨーカ堂
 8月27日の茨城県知事選挙の投票率向上を図るため、県選挙管理委員会は様々な広報活動を展開しています。現職と共産党推薦の新人との対決構図となった前回2013年の投票率は過去3番目に低い31.74%に止まりました。今回は選挙年齢が「18歳以上」に引き下げられてから初めての知事選のため、特に若年層を対象に投票率の底上げを目指しています。
 県内44市町村では11日から期日前投票がスタートしています。2003年に導入された期日前投票は有権者に浸透してきており、投票者は前回知事選の18万2364人から、昨年の参院選では39万6825人に増大しています。今回は参院選より設置場所が4カ所増えて計135カ所となりました。日立市の商業施設・イトーヨーカ堂や神栖市のホテルに新設されました。
 昨夏の参院選に続いて、常磐大学や茨城大学(水戸キャンパス、日立キャンパス)、茨城キリスト教大学などの県内4大学の5カ所に期日前投票所が設置されます。開設日は常磐大は21日、茨城大は22日で、いずれも午前10時〜午後4時。常磐大では学生が立会人や案内係を務めます。

啓発ポスター また、県選管は知事選の投票方法を紹介するチラシ約3万枚を作製。県内全ての高校の3年生に配布。また、サッカーJ2の水戸ホーリーホックと連携し、16日に本拠地ケーズデンキスタジアム水戸で開かれる京都サンガ戦前には、選手も参加して来場者に啓発グッズを配布します。
 さらに、啓発用ポスターには、県選管のホームページにつながるQRコードを載せられました。また、スマフォアプリ“COCOAR2”がインストールされているとAR(仮想現実)で、県選管のイメージキャラ“めいすいくん”が投票を呼びかけます。

 8月15日現在の期日前投票の状況は、4万6425人が投票を済ませました。前回(2013年)が2万1151人でしたので、2.19倍となっています。前回比で高いのは、古河市が16.33倍、利根町13.85倍、取手市9.80倍、行方市9.52倍、美浦村3.92倍などとなっています。投票率では、常陸太田市3.09%、大洗町2.92%、美浦村2.89%、茨城町2.68%、那珂市2.67%がトップ5です。市町村毎の差が多い特徴があり、投票率の最低は坂東市で0.64%です。
期日前投票の状況

 本来選挙は、選挙期日(投票日)に投票所において投票することを原則としています。これを投票日当日投票所投票主義といいます。期日前投票制度は、選挙期日前であっても、選挙期日と同じく投票を行うことができる仕組みです。期日前投票の対象者は、選挙期日に仕事や用務があるなど、従来の不在者投票事由に該当すると見込まれる者です。したがって、投票の際には、現行の不在者投票と同じく一定の事由(現行の不在者投票事由と同じ)に該当すると見込まれる旨の宣誓書の提出が必要となります。
 期日前投票を行うためには、事前に郵送される投票所入場券や身分証明書(免許証)を持参することが望まれますが、これらがなくても投票は可能です。選挙投票日に、仕事や行楽の予定がある方は、積極的に期日前投票の制度を利用しましょう。

期日前投票の状況