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 私的さい帯血バンクを舞台とした事件に、やっと司直の手が伸びます。赤ちゃんのへその緒などに含まれる「さい帯血」を国に届け出ないまま患者に投与していたとして、東京のクリニックの院長や業者ら6人が再生医療安全性確保法違反の疑いで警察に逮捕されました。
 違法に投与されたさい帯血は、つくば市にあった民間のさい帯血バンク「つくばブレインズ」から流出し、販売されたものです。
 逮捕されたのは、表参道首藤クリニック院長で医師の首藤紳介容疑者、京都健康クリニック経営者の坪秀祐容疑者と、さい帯血の販売に関わった大津市の坪秀祐容疑者、それにつくば市のさい帯血保管・販売会社「ビー・ビー」社長の篠崎庸雄容疑者など男女6人です。警察によりますと、6人は2016年2月からことし4月にかけて東京や大阪、京都の医療機関で赤ちゃんのへその緒や胎盤などに含まれる「さい帯血」を国に届け出ないまま患者7人に投与したとして、再生医療安全性確保法違反の疑いがもたれています。
 「さい帯血」をめぐっては、首藤院長のクリニックなど全国の複数の医療機関ががん治療や美容に効果があるとうたい、無届けでさい帯血を患者に投与していたことが明らかになり、警察は厚生労働省から告発を受けるなどして捜査を進めていました。
 警察などによりますと、違法に投与されたさい帯血は8年前(2009年)に経営破綻したつくば市の民間のさい帯血バンク「つくばブレインズ」 から流出し、坪容疑者や篠崎容疑者らを通じて販売されたとみられるということです。
 3年前に施行された再生医療安全性確保法を適用して検挙するのは全国で初めてです。今後警察は、さい帯血の売買や無届けの投与の実態解明を進めることにしています。
 井手よしひろ県議は、つくばブレーンズを2004年2月25日に視察して以来、その状況を注視していました。特に経営破綻した直後から、さい帯血の保護を求めて、県や国に訴えてきましたが、適応される法律が整備されておらず、結果的に8年間の無駄な歳月が慣れてしまいました。