トークフォーラム
 11月11日、新田次郎の名作「ある町の高い煙突」の映画制作を進めている映画監督の松村克弥氏、茨城県知事の大井川かずひこ氏、地元日立市長の小川春樹氏、映画「ある町の高い煙突」を応援する会の事務局長原田みのう氏を迎えてのトークフォーラム「心の中の“ある町の高い煙突”」が開催されました。
 このフォーラムは、映画「ある町の高い煙突」を応援する会が主催し、大好きいばらき地方創生事業の補助を受けて開催されたものです。
 「ある町の高い煙突」は、昭和の文豪、新田次郎さんの未だ映画化されていない最後の傑作です。映画監督・松村克弥が、来年秋の公開を目指してその映画化に取り組んでいます。
 富国強兵の名の下に、国益のために多くの町や人々が無残な犠牲になり続け、労働争議が多発していた時代にあって、ここ日立鉱山は、地域住民との共存共栄をめざす決意をします。そこには、多くの困難に立ち向かい、煙害の克服と自然環境保護に取り組んだ英知と人間愛のドラマがありました。映画「ある町の高い煙突」の制作を通して、地域の歴史を発掘し、地域の魅力を発信し、映画づくりを通して地方創生のモデルケースを目指しています。
トークフォーラム
 このフォ−ラムは、登壇者と、参加者が「ひたちの大煙突」をめぐる思いを共有し、新たなまちづくりにつなげる“出会いの場”となることが目的です。
 高さ約156メートルあった大煙突は、日立市の産業発展の礎を築いた日立鉱山(現JX金属)が建設しました。映画は、煙害克服に尽力した企業と地元住民らの青春群像を描きます。来春3月にクランクイン、暮れに全国公開予定です。
 著作権者との映画化契約も締結され、シナリオがほぼ完成。配役など詰めの作業に入っています。松村監督は、「新田次郎の小説で、映画化されていない最後の傑作。お説教臭い映画でなく、人間ドラマを描く」と話しました。
 小学2年生から日立に住んだ大井川知事は「小学校の校歌の歌詞に大煙突があり、誇りでもあった。映画で茨城の魅力を発信・発見してほしい」と語りました。
 「大煙突完成後、煙害に強いとされた桜などが植樹されて、山は緑が回復した」と、歴史を紹介した小川春樹市長は「もの作りのまち、さくらのまち日立のルーツがここにある」と映画化に期待を込めました。
 フォーラムを企画した映画化を応援する会の原田事務局長は、「誇れる街づくりへ、1万人規模のファンクラブを作っていきたい」と語りました。