道の駅ひたちおおた自動運転実証実験
 11月18日から、常陸太田市の道の駅「ひたちおおた」を拠点にした国土交通省の自動運転サービス実証実験が始まっています。高齢化が進む中山間地域の住民の交通手段や物流を確保するのが目的です。11月25日までの8日間、安全性やコストのほか、既存公共交通との相乗効果などを検証しています。
 井手よしひろ県議と磔進県議は、地元深谷渉常陸太田市議と共に、11月23日道の駅「ひたちおおた」を訪れ、実験車両に試乗して安全性や乗り心地などを実際に体験しました。
 実験ルートは道の駅発着で、4カ所の停留所を経由する約3.2キロのコースです。ヤマハ発動機が開発した7人乗りカートタイプの電動車両を使い、埋設した電磁誘導線からの磁力を感知して走行する仕組みです。自動運転時の速度は時速12キロ程度。最高速度は19キロです。
道の駅ひたちおおた自動運転実証試験
 国土交通省は、2020年の実用化を目指し、全国の道の駅など13カ所で9月から順次実験を進めています。井手県議はその第一回目となった道の駅「にしかた」での実証実験を現地調査しました。
 一連の実験には技術的な検証を行うため国交省が拠点を選んだ5カ所の「地域指定型」と、地域からの提案を基に、主にビジネスモデルを検討する8カ所の「公募型」があり、「公募型」での実験は今回が初めてとなります。
 常陸太田市は道の駅を拠点に昨年9月から週2回、高速バスを使って農作物を東京都中野区に出荷する貨客混載事業に取り組んでいます。21日と23日にはルート中の2カ所で農作物を集荷し、高速バスに積み込む実験も合わせて行います。
 18日の出発式では、石井啓一国土交通相や梶山弘志地方創生担当相、大井川和彦県知事などが出席しました。石井大臣は「2020年の実現を目指し、国交省を挙げて取り組みを進めたい」と決意を披瀝しました。
 大久保太一常陸太田市長は「農家の生産性向上、高齢者の外出支援などの効果を生む、新しい交通システムの構築に期待する」と述べました。

道の駅ひたちおおた自動運転実証実験
 井手県議らが実際に試乗した時間では、加速や安定性などには問題がありませんでした。磁力線の上をなぞって走行するシステムなので、安全性も高く安心して乗ることも出来ました。ただ、7人乗りの車両では余りに小さすぎ、ゴルフカートのようなシート配列では乗り降りが不便です。雨風、雪などの厳しい自然状況の中では、オープンタイプの車両では実用に乏しいと感じられました。
 ただ、自動運転の実現性は確実になってきており、まずはBRT(専用線)などでの実用化を優先させるべきです。日立市では産総研などによる「ひたちBRT」での自動運転実証実験も予定されており、大いに期待したと思います。
自動運転サービスの実証実験