部活動のイメージ
 5月31日、茨城県教育委員会は、中学校・高校の運動部活動の休養日や活動時間の目安などを示した運営指針を公表しました。国のスポーツ庁が今春策定した指針に沿った内容で、休養日を中学校は週2日以上、高校は週1日以上設けるとし、1日の活動時間を中高ともに平日は2時間程度、休日は中学校3時間程度、高校は4時間程度と定めました。
 また、茨城県独自の方針として、始業前の朝練習(『朝練』)を原則禁止と明確に謳いました。県教育委員会は31日付で、市町村教育委員会と国公私立を含む県内全ての学校に通知しました。
 これによると、中学校は週2日以上の休養日を設けるとし、内訳を平日1日、土日曜1日以上と定めました。土日連続の大会などに参加する場合は、中高ともに別の日に休養日を振り替えとしています。昨年度、県教育委員会が行った、生徒や教員らを対象に行った部活動の実態調査で、土日曜いずれかは「原則活動していない」との回答が多いかったことや児童生徒への負担、保護者の負担軽減のために改めて徹底します。
 『朝練』を「原則行わない」としたことは、高く評価できます。生徒の睡眠時間や心身の疲労が解消できる時間の確保などが狙いで、「放課後の限られた時間で活動していく」と言及しています。朝練禁止について県教育委員会は「生徒が朝練習で疲れ、授業に集中できない事例が見られる。教員にとっても余裕を持って授業に臨める」と説明しました。
 井手よしひろ県議は、3月19日の県議会予算特別委員会で、この朝練について問題にしました。井手県議は、朝練のデメリットとしては、朝が早いため寝不足になりやすい。2.まだ体が起きていない状態で練習をすると、ケガをし易い。3.強制的な朝練だと、ストレスが溜まりその競技が嫌いになったり、逆に技術が後退してしまうなどのデメリットを指摘しました。この質問に対して、教育長は、「朝練については、早起きの習慣が付くとか、集中力が高まるといったメリットの他に、逆に、スポーツ障害のリスクが高まるとか、疲労感が高まるといった事例がございます。そういうことにつきましては、現在、検討委員会で検討しておりますが、教育長の所見ということでございますので、お話をさせていただきます。私も教員時代ずっと運動部の顧問をしておりました。生徒が朝練習をしたいと言った時には、認めてやらせてきましたが、顧問として、朝練をやれと言った記憶はございません。様々な理由がございまして、放課後部活動で一緒にいますから、せめて、朝、授業の前は、クラスの生徒達に一緒に過ごしてほしいという思いがございましたので、私としては、生徒とそう接してきました」と所感を述べていました。
 県教育委員会は、学校の施設に限りがあったり、早朝の大会に向けて体を適応させる必要性があるなど、「特段の事情」がある場合、事前に保護者の同意を得るなど一定の条件の下で学校ごとに柔軟に対応できるともしています。
 夏休みなど長期休暇中の活動は、学期中の指針に準じた上で、長期の休養期間(オフシーズン)も設けることも定めています。
 指針は運動部対象だが、文化部も指針の一部について準用するとしています。
 運動部活動の在り方を巡ってはスポーツ庁が今年3月、教員の多忙化解消や子どもの負傷リスク軽減などの観点から指針を公表、都道府県教委や全国の学校に通知しました。県教委は2017年度に、教育関係者や有識者らでつくる「新たな運動部活動の在り方検討委員会」を設置し、運営指針を検討していました。
 県教育委員会は、市町村教育委員会と県立学校は8月1日までに、各学校は10月1日までに、それぞれ活動方針を策定し、生徒や保護者、関係機関への周知徹底することを求めています。実効性を持たせるため、県教委は取り組み状況を定期的に調査することにしています。
 ご参考のために、5月31日付けで公表された運営指針(茨城県運動部活動の運営方針の策定及び運動部活動の適切な運営等に係る取組の徹底について)をリンクをします。
http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/karada/taiiku/bukatsu/sidou.html