全国学力テスト結果
 7月31日、全国の小学6年生と中学3年生を対象にした「全国学力テスト」の結果が公表されました。
 今年は、国語と算数・数学に加え3年ぶりに理科も出題され、茨城県の子どもたちは小中学校ともに理科の正答率が全国平均を大きく上回る結果となりました。
 「全国学力テスト」は文部科学省が子どもたちの学力を把握して授業の改善につなげるため、平成19年度から全国の小学6年生と中学3年生を対象に毎年行っていて、ことし4月に行われたテストには県内から4万8000人余りの児童生徒が参加しました。
 テストは国語と算数・数学に、ことしは3年に1度実施される理科を加えた3教科で行われ、このうち国語と算数・数学はそれぞれ基礎的な知識をみる「問題A」と知識を活用する力をみる「問題B」が出題されました。
 その結果、国語では小学校の問題Aが全国平均と同じとなったものの、小学校の問題Bと中学校の問題Aと問題Bはいずれも全国平均を上回りました。
 また、算数・数学では中学校の問題Bが全国平均を下回り、数学の活用力に課題を残す結果となりました。
 一方で、3年ぶりに行われた理科では小中学校ともに全国平均を大きく上回る結果となり、茨城県の子どもたちが理科を得意にしているという傾向が明らかになりました。
 これについて、県教育委員会義務教育課では「科学研究の作品展などで子どもたちの理科への興味を高めたことが成果につながったのではないか。一方で明らかになった課題は今後の授業改善などに役立てていきたい」と話しています。