安平町の市街地で崩壊した石蔵
 11月3日4日の両日、井手よしひろ県議は、北海道胆振東部地震の被災地調査のため、主に北海道安平町を訪問しました。
 3日は、安平町地内の災害復旧状況を調査するとともに、安平町の役場で開催された震災復興の専門家による「過去の被災地に学ぶ『我が家の復興』」と題した講演会に参加しました。被災地の方がどのような課題を抱えているか、具に調査することができました。
 この講演会は、過去の被災地で多くの住宅再建の相談を行ってきた建物修復支援ネットワーク代表・長谷川順一氏と長岡技術科学大学准教授・木村悟隆氏を講師に迎え開催されました。
講演会の模様
 被災地ではライフラインは復旧したものの、壊れた我が家の復興に不安を抱いている方が多くいらっしゃいます。どのように我が家を再建するか、どのような支援制度を受けられるのか等、具体的なアドバイスや相談者の自宅を訪問しての調査など充実した講演会となりました。行政は被災者の支援のために、様々な支援策を提供しますが、住民はそのメニューや使い方をあまり理解していません。いわゆるお役所仕事の説明・広報では被災者に真に有効な支援策を提供することはできません。民間レベルのこうした活動は非常に重要だと改めて実感しました。
 この日は、所得税の雑損控除はどのような費用が対象になるか、お墓の修復や墓じまいなどを対象となるのか、余震が発生するごとに家の被害が大きくなっているような気がするのだがどのように対応すればよいか、床下の基礎が抉られたような被害が出ているがどのようにすればよいか、など、様々な質問が寄せられました。