大甕駅東西自由通路
 12月8日より、日立市が進めてきたJR大甕駅の周辺整備で、駅舎の地下化に伴う新しい大甕駅と東西自由通路の供用が開始されました。常磐線によって分断されていた東西(海側と山側)の往来がスムーズになることで、大甕駅利用者などの利便性向上に加え、街のにぎわい創出も期待されます。自由通路は新駅舎とともに、12月8日に供用開始となる。
 大甕駅には従来、東口しかなく、東西に分断される格好になっていました。駅舎を地下化し、自由通路を整備することで、茨城キリスト教大がある駅西側との行き来が円滑になりました。
 自由通路は線路下に整備され、ほぼ中央部に大甕駅改札口が設置されています。長さは約81メートル、幅約5.5メートルで、東西両口にエレベーターが1基ずつ設置されバリアフリー化が図られています。東西両側の入口部から自然光が差し込むようデザインされています。西口側の階段はかなり段数も多く、利用者には少し負担となりそうです。
大甕駅東西自由通路
 新しい駅舎は、鉄筋コンクリート造り地上1階、地下1階で延べ床面積は約945平方メートル。地下一階に改札口やチップの自動販売機、売店などが配置されています。
 大甕駅と周辺の整備は旧日立電鉄線跡地を活用するバス高速輸送システム「ひたちBRT」導入に合わせ、2012年に計画が策定され、16年3月に着工されました。駅舎と自由通路の整備費は約37億円で、市の一般財源と市債、国の交付金などで賄われています。
 日立市は東西両口の駅前広場なども整備中で、西口には来春、BRT専用道と乗降場が完成します。駅前広場全体と西側の南北アクセス道路は2020年春に整備が完了する予定です。

新たにできた大甕駅西口(学園口)
 新たに完成した大甕駅西口(学園口)。今後駅前の広場の整備とひたちBRTの専用線、大みかと水木を市道整備が2020年春の完成を目指して進められます。