ペットボトル飲料に含まれる砂糖の量
 暑いと、ついつい手が伸びてしまうジュース。甘くておいしいジュースですが、どれくらい砂糖が入っているか、ジュースに入っている砂糖の量は、簡単に調べることができます。
 コンビニやスーパー、自動販売機など、私たちの身近な場所ではさまざまな種類のジュースが売られています。甘くておいしいジュースが大好きな人も多いと思いますが、どれくらいの砂糖が使われているのでしょうか。
 まず、ジュースのラベルを見てみましょう。「原材料名」という文字の後に、ジュースを作るのに使われている、たくさんの材料が書かれています。ここに「砂糖」や「甘味料」と書かれていれば、そのジュースには砂糖が使われているということです。

■ラベルに書かれた「炭水化物」が使われている総量とほぼ同じ
 次に、「栄養成分表示」と書かれている場所を見てみましょう。エネルギー、タンパク質、脂質などの文字が並んでいますが、その中に「炭水化物」という文字があります。実はこの「炭水化物」が、ジュースに使われている砂糖の量とほぼ同じになります(炭水化物には砂糖以外の成分も含まれています)。
 500ミリリットルのペットボトルに入ったジュースを例にしてみると、大体のジュースの栄養成分表示には「100ml当たり」と書いてあります。ということは、この数字を5倍にすると、500ミリリットルのペットボトルのジュースに使われている砂糖の量が分かります。例えば、100ミリリットル当たり炭水化物が5グラムと書いてあれば、そのペットボトルのジュースには全部で約25グラムの砂糖が使われているという具合です。2リットルのペットボトルの場合は20倍にすればいいですね。
 さて、数字だけ見ても砂糖の量は具体的にイメージできません。そこで、実験をしてみましょう。
 まず、調べたいジュースを何本か用意します。中身を全部飲んだら、ラベルを外し、ペットボトルの中を洗って乾かしましょう。乾いたら、それぞれのラベルに書いてある砂糖の量を計算し、空のペットボトルの中に同じ量の砂糖を入れてみてください。

■スティックシュガーや角砂糖を使った見比べも
 実際にペットボトルの中に砂糖を入れてみると、その量が目で分かると思います。また、スティックシュガー(一本当たり約3グラム)をジュースに含まれている分、ペットボトルの前に並べて置いて、見比べてみてもいいでしょう。
 表を作って、それぞれのジュースの商品名、砂糖の量、スティックシュガー何本分になるか、などを書き込み、実験の写真を貼り付ければ、夏休みの自由研究にもなると思います。ぜひ、チャレンジしてみてください。