9月29日、茨城国体の総合開会式出席のため茨城県を訪れている天皇皇后両陛下は、日立市で卓球競技を観戦された後、国民宿舎「鵜の岬」でウミウの捕獲場などを視察されました。
 両陛下は1泊2日の全日程を終え、29日午後、特別列車で帰京されました。
 両陛下は午前中、日立市池の川さくらアリーナで、成年男子と成年女子の卓球の試合を観戦。客席で関係者の説明に時折うなずきながら、目前で繰り広げられる茨城県対和歌山県の成年男子の試合を熱心に見守られました。
 観戦後は市民や関係者ら約20人と交流。天皇陛下は茨城国体のマスコットキャラクター「いばラッキー」の考案者、三浦直子さんにデザインの意図を尋ね、皇后さまは「元気が出るデザインですね」と声をかけられました。
 午後は国民宿舎「鵜の岬」を訪問し、岸壁の上に設置された「鳥屋」と呼ばれるウミウの捕獲場の小屋を見学されました。ウミウの捕獲技術保持者、大高敦弘さんらから捕獲方法の説明を受け、天皇陛下は「技術を習得するにも時間がかかるでしょう」とお声を掛けられました。
 その後、森林総合研究所林木育種センターを訪問し、スギ優良品種などを視察しました。