赤羽一嘉国交相
 10月21日、茨城県議会公明党(代表:たかさき進県議、田村けい子県議、八島いさお県議)は、赤羽一嘉国土交通相と同行して大子町を訪れ、台風19号による大雨の影響で、久慈川に架かるJR水郡線の鉄橋が崩落した現場を視察しました。
 台風19号の影響で水戸と福島県の郡山を結ぶ水郡線は橋が流されたり、付近の盛り土が流出したりする大きな被害が出て、常陸大宮駅から郡山駅までの運行ができない状態が続いています。被害が大きかった大子町の西金駅から常陸大子駅までの3駅の間は復旧にはかなりの時間がかかる見込みで運転再開の見通しは立っていません。久慈川の増水で被害を受けた第6久慈川橋梁(水郡線袋田駅〜常陸大子駅間/大子町久野瀬)は、全長約137.8メートル、幅約3.8メートル。7連の鉄製橋桁が全て落下し、コンクリート製の橋脚6基のうち3基が流失、1基が転倒しました。
久慈川第6橋梁
 視察のあと赤羽大臣は記者団に対して、「あらためて洪水による被害の大きさ、すさまじさを認識した。県、JR東日本と対話しながら一日も早く、より安全な形で再開できるようにやっていきたい」と早期復旧に向け意気込みを語りました。そのうえで、「元の形に戻すだけでなく、再発防止を考えながら復旧をしてほしいという意見があったので、より安全な形での再開を考えていきたい」と話していました。さらに、赤羽国交相は、常陸大宮駅〜郡山駅間で運休している水郡線のうち、鉄橋の崩落区間以外について「11月1日に運行を再開する予定だ」と表明。その上で現在、代替の移動手段として不通区間を結んでいるバスについては「1日4往復から8往復になる」と述べ、増便させる考えを示しました。

久慈川第6橋梁
 この鉄橋の復旧は、現状で橋脚と橋桁を修復するだけではできません。久慈川の河川改修計画と、その上で鉄橋それ自体の高さを嵩上げる必要があります。鉄橋工事は増水期を避け渇水期に行わなければならない事情もあり、早期復旧には県とJRの連携、さらに国の強力な支援が必要です。