ナショナルサイクルルート
 土浦のみなさん、おめでとうございます。
 11月7日、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」が、国の第一次ナショナルサイクルルートに指定されました。これまでこの取り組みに関わられた多くの関係者のご苦労に感謝申し上げます。
 国交省に関係者の皆様を代表して大井川和彦知事と今泉文彦石岡市長に、赤羽一嘉国交大臣より認定証を手渡されました。
 ナショナルサイクルルートとは、自転車活用推進法に基づき、自転車を通じて優れた観光資源を有機的に連携するサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るために創設された制度です。
 ナショナルサイクルルートの指定要件として、「ルート設定」、「走行環境」、「受入環境」、「情報発信」、「取組体制」の5つの視点が挙げられています。
 7日日本初のナショナルサイクルルートに指定されたのは、,弔ば霞ヶ浦りんりんロード(茨城県)、▲咼錺ぅ繊僻琶湖周遊の自転車道路・滋賀県)、しまなみ海道サイクリングロード(本四架橋で繋がれた自転車道路・広島県、愛媛県)の3ルートです。
りんりんロードのさくら
◎つくば霞ケ浦りんりんロード
 「つくば霞ケ浦りんりんロード」は、旧筑波鉄道跡に整備された「つくばりんりんロード」と霞ケ浦湖岸の道路を一体化したサイクリングコースです。総延長約180キロ。ルート案内や注意喚起のサインを整備し、2016年11月に全線開通しました。最新スポーツ自転車による広域レンタサイクル、昨年3月には土浦駅ビルを改装した日本最大級のサイクリング拠点「プレイアトレ土浦」がオープン。レンタサイクルやシャワー施設を備え、駅から手ぶらでサイクリングを楽しめる環境が充実しました。さらに、来年3月には、星野リゾートが土浦駅ビルにサイクリングホテル「BEB5(ベブファイブ)土浦」を開業することを発表し、一躍脚光を浴びています。

 ここ数年、道路や沿線の整備が進み、土浦市のJR土浦駅周辺では自転車関連の施設が急速に増えています。ただ、霞ケ浦湖岸では休憩施設が少ないなど、りんりんロードはまだまだ発展途上!女性やインバウンド(訪日客)など、新たな客層の受け入れに課題を残しているといえます。
 昨年度の年間利用者数は8万1000万人。同時にナショナルルートに選ばれたしまなみ海道の33万2000人、ビワイチ10万6000人にまだまだ及びません。
 半面、都心から1時間という地の利を活かせば、大化けする期待も込められています。
 8日付の地元紙は、「周回遅れのトップランナーから大きく巻き返したりんりんロード」と報じました。

 このつくば霞ケ浦りんりんロードの発展を振り返るとき、私は二人の地元政治家の存在を語らぬわけにはいきません。
故足立寛作氏 つくば霞ケ浦りんりんロードの前身・つくばりんりんロードは、茨城県道501号桜川土浦自転車道線と呼ばれ、関東鉄道(筑波鉄道)筑波線の廃線跡地を利用してつくられました。
 この廃線跡の自転車専用道としての活用を熱心に進めたのが、当時の土浦県議・足立寛作氏でした。足立さんは、県議会議員を通算9期務めました。土浦市長選にも挑戦し、惜敗したこともあります。2016年3月、惜しまれて鬼籍に入りました。
 足立さんの選挙のリーフレットを今でも、鮮明に覚えています。つくばりんりんロードを疾走するサイクリング姿の写真でした。今から、30年近く前の話しです。誰もが、サイクリングで町おこしができるとは思っていませんでした。配線跡地の利用策として自転車専用道を提案した際は、様々な逆風もあったようです。「筑波山と霞ケ浦の素晴らしい景観と環境を、日本中、世界中のひとが羨む時がいつか来る」その時のための投資です。と、周りを説得したと聞いています。
 足立さんを抜きに、現在のりんりんロードを語ることはできません。

中川清氏 そしてもう一人が、現職の土浦市長中川きよし氏です。中川市長との出会いは、私が県議に初当選した翌年平成7年の10月だと思います。当時、地元の有力企業の代表を務めていた中川氏のところに、市長選に挑戦していた足立氏とともに、支援のお願いに伺ました。この時の市長選は、土浦市を真っ二つに分けて現職助川市長と新人足立氏の一騎打ちの様相を呈していました。自民党系と新進党系の激突との見方もあり、選挙戦は激しく、中傷批判が飛びかっていました。
 挨拶に伺うと難しい立場にあった中川氏は、「足立さんの文化や環境に関する政策には全面的に賛成です。自転車専用道路は素晴らしい発想です。政策の実現には応援します」と、静かにしかし力強く語ってくれました。
 この時の選挙結果は、善戦及ばす足立氏は惜敗します。そして奇しくも、この中川氏が、現職の後を継いで土浦市の市長に就任します。市政を担った中川市長は、この時の言葉を忠実に実行してくれました。
 今回の市長選で、中川氏は5期目に挑戦します。長すぎるとという多選批判やりんりんロード関連施設整備など箱物に予算をかけすぎたなどの批判もあるようです。
 しかし、りんりんロードという地域活性化の枠組みがやっと緒に就いた現在。その枠組みに"魂を入れる"作業を、土浦市長として推し進めていただきたいと心からエールを送るものです。