常陸大宮市大宮東部コミュニティセンターの駐車場への建設型仮設住宅設置工事の模様を、タイムラプスで撮影しました。午前8:15〜11:55までの模様を1分16秒にまとめました。
 午前8:15に、移動式木造住宅(商標名:スマートモデューロ)を積んだ大型トレーラーが到着。移動式クレーンで釣り上げて、所定の場所に設置していきます。搬入・設置はわずか3時間内で完了し、午前11:55に終了しました。
 その後、水道・下水道、電気の引き込み工事、プロパンガスの設置工事などを行い、1週間後の11月7日には、仮設住宅のカギを入居予定者に引き渡し、実際の入居が始まりました。国内の仮設住宅設置工事では、最速の建設工事でした。
 茨城県は、台風19号で被害を受けた常陸大宮市と大子町に、災害救助法に基づく応急仮設住宅を計26戸建設しています。常陸大宮市には、スマートモデューロ7棟を市内小倉の大宮東部地区コミュニティセンター駐車場に設置します。移動型木造住宅による仮設住宅は県内では初めての取り組みです。
 常陸大宮市内には、自らの住居に居住できず、住宅の提供を希望する世帯が少なくとも27世帯おり、そのうち16世帯は賃貸住宅(公営住宅む)で対応可能であることから、残り11世帯の住宅を確保するために建設型応急住宅の整備を決定しました。その後、3世帯は賃貸住宅などへの入居が決まったため、実際に建設されるのは7世帯分となりました。
 被災住宅の意向確認の結果、市内小倉、富岡、宇留野坪地区の方から、仮設住宅入居の希望がありました。この地域は、 民間賃貸住宅がないこと、市営住宅も老朽化していること、東部コミセンの駐車場が平坦で舗装されていること、上下水道の配管が駐車場側に埋設されており接続が容易であること、高台のため今後も浸水被害の心配がないことなどから、大宮東部地区コミュニティセンター駐車場への仮設住宅の建設が決まりました。
 これまでに水害や地震の被災地で設置されたプレハブ式仮設住宅は、造成工事や外構工事(上下水道施設設置等)を含めて、建設に40日から60日かかっています。今回、設置された木造移動式住宅は、 上下水道や浄化槽設置などの造成・外構工事等が必要な場合でも、被災自治体(岡山県倉敷市、北海道むかわ町、安平町)などの事例によると約3 0日で設置されています。
 常陸大宮市の第1エ期の5世帯分の工事は、現場打合せ等を含めて、約2週間で完了しました。(1 0月26日現場調査開始〜1 1月8日入居開始)
 建設コストは、当初の見積で2年間の借上げで、外構工事から設置費まで一切の経費を含めて、1棟あたり約760万円となっています。なお、途中で運賃などの見直しがあり、契約金額は減額になると見込んでいます。なお、この仮設住宅の借り上げ費用は全額国の補助対象となります。


 この動画は、常陸大宮市大宮東部コミュニティセンターの駐車場への建設型仮設住宅<第2期>設置工事の模様を撮影したものです。
 常陸大宮市の建設型仮設住宅、第二期工事の設置作業は、11月18日に始まりました。移動式木造住宅(スマートモデューロ)を活用した、茨城県内では初めての建設型仮設住宅です。
 一期工事5世帯分は、10月31日に着工して、11月7日には入居が始まりました。
 2期工事は2世帯分です。18日9:00に搬入設置工事が始まり、11:00時までには据え付けが完了しました。
 移動式木造住宅(モバイルハウス/スマートモデューロ)は、12m✕2.4mの海上コンテナと同じ規格です。大型のトレーラーで移動・搬入され、移動式クレーンでコンクリート製の土台の上に据え付けられます。