2月10日、災害時に仮設住宅として活用できる研修宿泊施設が、小美玉市野田にし、開所式が盛大に多な行われました。移動式仮設住宅を全国的に普及供給する一般社団法人日本ムービングハウス協会と住宅会社の株式会社アーキビジョン21(本社:北海道千歳市)が手掛けました。
 平常時はホテルや研修所として使用し、災害時は建物を解体、トレーラーで移動し、仮設住宅として短時間で被災地に設置できます。
 アーキビジョン21の移動式仮設住宅は、東日本大震災の被災地に住宅を提供したのをきっかけに開発され、西日本豪雨や北海道胆振東部地震の被災地に提供されました。昨年10月の台風19号で被災した常陸大宮市にも設置され、現在9戸に被災世帯が暮らしています。

 今回小美玉市に設置されたのは、移動式仮設住宅「スマートモデューロ」47棟。プレハブ式仮設住宅と異なり、「動く家」として瞬時に被災地に供給可能で、外断熱工法による高気密、高断熱化も実現。トレーラーで運搬し、連結もできます。
 災害時に要請からわずか1週間から10日間で引き渡し可能です。平常時は運営会社に委託し、約50部屋が宿泊施設として営業します。小美玉市に認められれば、5月末の営業を始める予定です。
 移動式仮設住宅のストック拠点「防災・家バンク小美玉研修所」のオープニングセレモニーには小美玉市の島田穣一市長や額賀福志郎衆院議員、石井啓一衆院議員ら衆参の国会議員、県議会議員らが来賓として出席しました。
 来賓を代表して挨拶に立った島田市長は、「市民の防災の拠点として活用し、協定を結んで大規模災害に備えたい」と語りました。
 アーキビジョン21社の丹野正則社長は、「こうした施設を一つでも多く設置できるよう頑張りたい」と挨拶しました。