日立電鉄線(日立市鮎川町〜常陸太田市山下町)の廃止問題で、5月24日に国土交通省が県などを呼んで開く意見聴取で、県は廃止日の繰り上げには反対する意向を表明しました。
 橋本昌知事は5月6日の定例記者会見で、代替交通手段の検討が不十分なことなどを挙げ、「はっきりと反対と言っていきたい」と答えました。
廃線に伴う意見聴取は、5月24日開催
 鉄道事業法では、国交相は関係地方公共団体や利害関係者の意見聴取の結果、「公衆の利便を阻害するおそれがない」と判断すれば、その旨を鉄道事業者に通知し、事業者は廃止の期日を繰り上げることができるとされています。日立電鉄では、3月に平成17年3月末をもって、同線を廃止する届けを国交に提出しています。しかし、廃線繰上げの意向は持っておらず、5月24日に開催される意見聴取会は住民や利用者も意見を述べられないため、廃線までのセレモニーに終わる可能性もあります。
 なお、意見聴取は5月24日に、横浜市の国土交通省関東運輸局で開催されます。傍聴は20名まで可能で、希望者は往復はがきで5月13日(木)に申し込むことになっています。希望者多数の場合は抽選となります。
<リンク>日立電鉄の存続問題:国の対応に怒り心頭(意見聴取会に住民の意見反映されず)
<リンク>鉄道事業の廃止届にかかる意見の聴取について(関東運輸局のHPより:PDF版)