若干、旧聞に属するきらいはありますが、サッカーアジアカップについて、Speedmaster9996さんの「視点の違い」というBlogを興味深く読みました。
 実際に現場(北京・工人体育館)に行ったサポータなどの証言やレポートがないかと探したのですが見つからず、代わりにこの記事に遭遇しました。事実が、マスコミというフィルターを通すことによって、受けとる側に全く違った印象で伝えられるという好例を紹介してくれています。
 さて、もっと興味深かったのは引用されていた政党機関誌の内容でした。Speedmaster9996さんの引用記事では、以下のように記載されていました。
日本 中国下し連覇(しんぶん赤旗)
試合終了のホイッスルが鳴ったときには、中国側スタンドから「残念」の思いを込めたうちわが飛び交いましたが、表彰式が始まるころには「クンシー(おめでとう)」の合唱の大歓声も起こりました。 会場の電光掲示板には、「礼を持って客人に対そう」「文明的なサッカーファンになろう」という呼びかけが何度も映し出されていました。中国当局も警備に力を入れ、混乱もなく終わったのはやはりスポーツの持つ力といえます。日本の応援席にいた「母が日本人」と言うルンツェ清さん(29)は「今日の試合での中国のブーイングも、スポーツの範囲内のことで安心して見ていられました」と日本の勝利を喜んでいました。
 しかし、2004/8/11am11:05に確認したところ、同じリンクの記事は、右のキャプチャーのように書き換えられていました。その政党のHPからWeb内を検索すると、Speedmaster9996さんが引用した記事がまだキャッシュで残っていました。
5. 日本 中国下し連覇/アジア杯サッカー (スコア: 159)
日付: Mon Aug 9 09:50:58 2004
日本 中国下し連覇 アジア杯サッカー 中国側応援席からおめでとう合唱も 日本共産党 2004年8月8日(日)「しんぶん赤旗」 【北京=小寺松雄】サッカーの第十三回アジア・カップの決勝が七日、当地の工人体育館で行わ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-08-08/01_04.html (2,534 bytes)
 どうも、最初の掲載記事を世論の動向を察知してか、いったんHPにアップした後に書き換えられたようです。
 私は、視点の違いはあっても良いと思います。は党の機関紙は、当然、党の基本的な考え方を反映したものです。
 しかし、その主張をいつの間にかこっそりと書き換えてしまう、都合の良くないことは隠してしまう、その体質は問題ありと考えます。
(ホームページの内容をキャプチャーして使用させて頂きました。御迷惑をおかけする場合や著作権に抵触するおそれがある場合はご一報下さい。即刻問題箇所を訂正致します)
<参考リンク:>googleで検索してみました
<参考リンク>yahooで検索してみました