茨城県教育委員会は、8月26日、来年4月より県立高校2校に、民間人校長を登用することを正式に発表し、採用予定の2名の氏名を公表しました。
2人は10月1日に採用され、半年間の研修を経て来年4月1日から各学校に配置されます。
 県内初の民間人校長が配置されるのは、水戸市の県立緑岡高とつくば市の県立つくば工科高。進学率の向上と、学生の科学離れを防ぐ目的で選ばれました。
 民間人の登用については、公立高校の新たな取り組みとして注目され、今年4月現在で、全国で27都道府県と6政令指定都市の計79人が採用されています。
 しかし、昨年3月には、広島県で採用された元銀行員の小学校長が自殺する事件が起きており、バックアップ体制や相談体制の整備も課題となっています。
 茨城県では、定期的に学校訪問をしてバックアップするほか、校長が孤立しないよう二人教頭制をひく、学校経営から実際の現場見学まで長期の研修を行うなどの対策を立てています。
県立緑岡高校
 秦雅博氏(54)
 常陽銀行:経営管理部付部店長待遇
 土浦市出身。水戸一高、慶大法学部卒。土浦市在住。
県立つくば工科高校
 田賀直樹氏(56)。
 キヤノン:情報通信システム本部IT推進センターIT推進第2部担当部長
 福井県出身。都立日比谷高、東工大機械工学科卒。龍ケ崎市在住。