井手よしひろ県議は、つくば市のITを活用した教育の現状を視察しました。
 つくば市には53の小中学校があり、その中には小規模校もあるため、限られた教員のでは全教科の専門的知識に対応できません。
 また、様々な体験活動などでは1つの学校では対応できず、他校との協力が不可欠です。そこで、市内の学校をグループウェアで結び1,000名の先生と18,000名の児童生徒が、気軽に自由に質問し合ったり学習を深めたりできるようにするなど、ネットワークを通して学習環境を革新してきました。こうした活動が評価され、「平成15年度インターネット活用教育推進コンクール」で内閣総理大臣賞を受賞しました。
 更に、「家庭学習支援システム」を今年夏からスタートさせました。このシステムは、教育委員会のサーバーに小学校1年生から中学校3年生までの学習内容を蓄えておき、児童生徒が家庭や教室からいつでもそのサーバーにアクセスし、理解度に応じて自分のペースで学習できるシステムです。担任の先生は児童生徒の学習進度や状況を逐次把握することができ、子ども達もメールを使って担任以外のより専門的な先生に質問をすることも出来ます。
 井手県議は、並木小学校を見学させていただきましたが、往々にしてIT教育というと、パソコンの使い方を学習する教育と思われがちですが、パソコンをまさに道具として国語や算数、理科などの各教科を学んでいる姿に驚かされました。
 さらに、子ども達はネットウェア(ネットワーク)をごく自然に使いこなし、作業を分担したり、共同で調べものをしたりしていました。教師と生徒がパソコン教室で向かい合っているパソコン授業の常識を、変える必要を痛感しました。
<リンク>つくば市教育委員会のHP
<リンク>並木小学校のHP